「イル・ポスティーノ」 | When Poets Dreamed of Angels

When Poets Dreamed of Angels

変わらないものはない、終わらないものもない。だけど永遠につづくものがきっとある。そう信じていたい。

イル・ポスティーノ
¥1,380
Amazon.co.jp
この映画の事を書くのは凄く難しい。
何故なら一番好きな映画だから。
言葉に出来ないくらい好き。

何度目になるか分からないけど、
久しぶりにこの映画を観た。

何度観ても素晴らしい。
言えるのはそれだけ。
感覚的なことってなかなか言葉に出来ない。
それを言葉に出来たら作家になれただろう。

ハリウッド的な大きな仕掛けも、
最後にどんでん返しもない。

ただ、イタリアの美しい風景やのどかさ、
郵便配達人と詩人の出会いと別れ、
そしてその後を淡々と描いている。

主人公の純粋さ清らかさ、一途な思い、
俺が失ってしまったものを思い出させてくれる。

そして主役のマッシモ・トロイージが、
映画のクランクアップからわずか12時間後に他界してしまった。
心臓を患っていたようだ。
映画の中でも顔色が悪く見えたのはそのせいだろうか?

また、詩人のパブロ・ネルーダ役の
フィリップ・ノワレ(ニューシネマパラダイスの映写技師アルフレード役)も
昨年、他界した。
この映画のメインの二人が亡くなってしまったことは
非常に残念だ。

俺が生きている間に
この映画を超えるものが出てくるのだろうか?