週末映画 【土曜日編】 | When Poets Dreamed of Angels

When Poets Dreamed of Angels

変わらないものはない、終わらないものもない。だけど永遠につづくものがきっとある。そう信じていたい。

やっと厄介ごとから解放されて、
思いっきり週末を楽しむことが出来た。

といっても特別なことをしたわけじゃなくて、
いつものように映画三昧しただけなんだけど。

キンキンに冷やしたスパークリングワインを
飲みながらの映画鑑賞。
至福の時だ。

まず1本目は
about love アバウト ラブ/関於愛
¥4,536
 
東京・台北・上海を舞台にした
3つの短編で構成されている映画。
映画館で公開したときから観たかったんだけど、
見逃してしまった。
幸いにもWOWOWで放送されたから録画したものの、
タイミングを逃して観るのが先送りになっていた。
この映画、3つの物語がわずかにシンクロするシーンもある。
ホントにわずかだけど。
単なる短編の寄せ集めじゃないところが
この映画の良さでもある。


多分ミニシアター系でやっていたと思うんだけど、
伊東美咲とか加瀬亮などのメジャーな人も
出演していた。それなりにお金がかかってるのかも。

すごーく地味でストーリー的にもありふれているんだけど、
なんて言ったらいいのか分からないけど、
この映画の持つ雰囲気みたいのが好き。

タイトルやチラシから
その映画が持つ雰囲気みたいなもの、
特に自分が好きなタイプの映画は
それが伝わってくる。

そうやって観てきたのが、
「イル・ポスティーノ」「tokyo.sora」「好きだ、」等々。
「クロエ」もそうだね。今回の映画もそう。
こういう映画がもっと増えてくれればいいんだけど・・・

二本目は
MBO マネジメント・バイアウト~経営権争奪・企業買収の行方~
¥2,993
Amazon.co.jp
WOWOWが制作したドラマ。
MBOはマネジメント・バイ・アウトの略で、
経営陣(あるいは従業員)が所属している企業や事業部門を
買収して独立することを指す。

雇われ社長がオーナーの手によって
自分の会社を売却されるのを
阻止するためにMBOを仕掛けるというストーリー。

そういえば、最近MBOが成立した会社があった。
レックスホールディングス。
「牛角」「ミニストップ」「成城石井」などの持ち株会社。
このMBOについては現在、訴訟が起こされていて、
MBOを成立させる目的で赤字決算とすることで、
株価が下がり、経営者が株を取得しやすくしたのでは
という疑いがもたれている。

ドラマのストーリーとは関係ないが、
こういった企業買収は泥臭い攻防戦が
我々の知らないところで繰り広げられている事だけは
間違いない。


3本目は
カミュなんて知らない
¥4,536
 
2000年に実際に起きた少年による老婆刺殺事件を元に、
その事件の映画化に取り組む大学生たちの葛藤と苦悩を描いたもの。

映画に詳しい方はAmazonのレビューをみていただくと
いろんな映画をモチーフに作られていることが分かりる。

なんか凄く不思議な映画。
特にラストは劇中劇の殺人なのか本当に起きていることなのか
よく分からなくなくなった。
なんか妙な感覚を残して終わる映画だった。

大体、この映画に登場する大学生自体がなんか妙だ。
今の大学生ってあんな感じなのだろうか?
あんな感じといっても伝わらないと思うけど・・・
ジェネレーションギャップ?
まぁ、少なくとも俺が大学生の頃は
もっと世界が狭かったし、頭が悪かった。

今の子供たちは俺たちの頃と違って
情報の量も多いし、世界も広い。
分からないことも簡単に調べられる。
しかもかなり詳しく。
人との繋がりもある意味では
ケータイの普及によって密になってる。
でも、心の繋がりみたいなものは脆いのかな。

待ち合わせの時間が過ぎても、
相手を信頼して待っていた。
待つしか手段はなかった。
待ち合わせを忘れて家にいたということをのぞけば、
どこにいるかも分からない。
何をしているのかも分からない。
ただ信じるしかない。

確かにケータイは便利だけど、
それと引き替えにしたものの大きさは
いつの日か分かるときが来るのだろうか?