もしも91歳の人が遠出するならこういう事もあるある? | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)


広島駅の三原近くに世良健 と
その幼なじみ静 が住んでいた。
二人は幼なじみだからこそ
理解し合えること、共通の好き嫌いも知り尽くしていた。
そしてお互い年頃になって結婚した
結婚して1年後に たけしという子供を授かった。

そんな たけしも無事に大人になって結婚して子供をもうけて その子供達でさえ
今では幼児達の若き母親や父親となっていたのである
 
たけしも定年退職して今は奥さんと両親と三原で一緒に暮らしている。

そんな
たけしの奥さんはPTAの旅行で北海道へ行き1週間くらい帰ってこないとのことだ

だからこそ旅好きな健は
たけしに楽しい思い出をまた一つ作りたいので長距離ドライブをしようと提案した

静は昔から身近なスポットの食べ歩きが好きだったがまだ動けるうちに遠出した先のグルメも堪能したいと
たけしに遠出ドライブの話を健と同様に持ちかけた


今は5月だし近場の世羅高原のネモフィラとか見てから奥出雲の亀髙温泉入って帰ろうと健は提案した

お父さん、計画は良いけど
紙パンツはいて行かなきゃ去年のバス旅行の時みたいに途中漏らすかもよ?と静は心配そうに健に言った。

しらんがなあ
あの日は
たまたま腹をくだしていただけじゃ心配せんでええ
それより静 
おまえ世羅高原をしっかりとネモフィラとか芝桜とかひろーい敷地内に咲き乱れておるぞ
無事に歩けるんか?

しんどくなったら途中で引き返すよ そして売店でソフトクリームでも食べて待ってます
 
静は寂しそうに健に行った

お父さんは最近、便意を感じたらすぐもぞもぞしだすのはオラがみていても一目瞭然。
もぞもぞしだしたらトイレに誘導しよう
お母さんは最近足が悪くて杖をついて歩行もスロウだ無理に歩かすと行けないからオラが様子見て歩かそう。
頑固な方じゃないので無理そうなら休憩スペースで休んでいてもらおう と
たけしは考えていた


5月のGW前のある日
たけし達は世羅高原~奥出雲~鬼の舌震~最後に奥出雲の亀髙温泉にハイツです帰る長距離ドライブを決行しようと朝早くから出かけた

無事に3人は世羅高原の花夢の里に到着した

うわぁ綺麗~
長生きするもんだわ~と静は感受性強いので絶景を見ると声に出して感動するのは昔からである

すたこらさっさと91とは思えないほどの足並みで
健は世羅の芝桜スポットを一人
すすむ
進む
 

お父さん早えぇよと たけしは言うが耳も遠くて一人 皆を置いて進む健だった。
健は昔は陸上していたので足腰には自信がある
だがマイペースさはムカシより進んでいて他の人のこともあまり考えず行動することが多くなっていた
耳もけっこう聞こえにくくなってたので余計だろう

芝桜ゾーンを見終わってネモフィラゾーンも歩こうとしていたその時
静は
たけしに言った

ネモフィラはまんぐるりできそうにないわ
まあ~ここから一部だけ青が見えてるだけでもわたしゃあ満点です
もう歩けないから売店でソフトクリーム食べて休んでるわ
みんなは
ネモフィラもしっかりみてきてね


お母さんは
そのあと売店でソフトクリーム食べてゆっくり休んでいた 
そして25分後
ネモフィラゾーンもオラ達は見終わった



オラもお父さんも後からみんなで
ネモフィラソフトクリームとか食べて世羅高原を後にした

そして奥出雲の鬼の舌震に向かって車を進めた




道の駅おろちループでは
みんなで
200円のオリジナルブレンドしじみパイ付をおいしくいただきほっと一息つけた

もう90代の両親を連れてこうして旅できる時間ってどれくらい残っているのだろうか?
オラはこのような時間は多分もうそんなにないと思うので 両親が楽しむことならなんでもやってみよう行ってみようという気持ちでいっぱいなんだ
奥出雲のおろちのモニュメントとかもあり
意外にも
初訪問だったらしい お母さんはモニュメントに 感動していた

お父さんはもぞもぞしていた

やばいかも




鉄の美術館へ入ると
お父さんはもぞもぞしながら
こう言った  
 大チャンス到来 大チャンス到来!
だからあったり前田のトイレレッツゴー

こう見えてもお父さんは唐突に冗談を言うこともあるのだ
もぞもぞして漏れそうなら冗談言うまに早くトイレ行けって思ったオラである苦笑


10分後
大チャンから出てきたお父さん
それを見てお母さんは言った

よかったあ~トイレがあって
ここで大チャンしてくれたから
もう漏らす心配なくなったよん

だがお父さんから以外な一言がオラ達の
オーラにすげぇ響いてきた 

大チャンスだったのに
大チャンがでんかった



そんなあ~トイレ長かったのになぜ??とお母さんは不安そうだった

オラも心配になってきた
しかしオラは閃いた ここから5分車を走らせたら延命水という天然水スポットがあるのだ。
そこでもう一度お父さんをトイレに誘導すればいいさと
  
そのあと 延命水のある出雲坂根駅に向かった


 またまた大チャンに行きたいからトイレ行くよ
先に延命水飲みながら待っときねえ
と言ってお父さんは出雲坂根駅のトイレに向かった

しかし出雲坂根駅のトイレは奥出雲屈指のわかりにくい所にトイレがあることで有名なのだ。
お父さんは
トイレがねえって言ってこっちに戻ってきた

オラはちょっと駅の奥も足を早めて見にいったらトイレを見つけた
 こんなとこに!

オラはお父さんを誘導した
 こっちじゃ
ここにあるよ

ほい!わかった 
お前たちは延命水で待っててね
ワシも後からいくけんのお 
トイレへレッツゴー!



延命水を飲みながらお母さんとお父さんを待っていた
オラのように70代くらいのご夫婦とかが目の前にきて水を大きなボトルに汲んでいた

そのご夫婦とオラもお母さんも話が弾んだ。
奥出雲のランチはこの後行くなら鬼の舌震あたりに美味しい所があるとか、健康の話とか
15分くらい話し込んでいた

いつの間にか15分も経過していた

しかし15分経ってもお父さんがトイレから帰ってこない

お母さんはこう言った
おかしいのお あまりに遅い
もしかしたら倒れているのかなあ

心配になってきたのがお母さんの表情や仕草から伝わったのでオラは立ち上がり
お父さんの様子を観てこようと思った

すると車を置いた場所にお父さんはすでに移動していた
そして何やら紙袋を持ってオラ達を手招きしていた

その時オラは悪寒が走った

とりあえずお母さんにそれを伝えて
共にお父さんのいる車をおいた所に歩を進めた


予感は的中!
トイレが見つからなくて 
トイレを見つけた瞬間
大便器の前で漏らしたそうな

野球に例えるなら
0対0でゲームセット間際で
敵チームが逆転満塁ホームランを決めたようなものだった

そこらじゅうが臭くて臭くてオラ達も気分が悪くなった

こんなん関係ねぇパンツは分厚い袋に入れたしズボンの汚れもウェットティッシュとかでだいぶ落とせた
なのでこのまま予定通り鬼の舌震に行こう
バツが悪いノリだがお父さんはそう言った

お母さんは
もう帰ろうと言っている
 
オラはさすがに臭うので予定にしていた出雲蕎麦のランチは無し つまりお店に迷惑をかけられないので入れないよとお父さんに説明した

しかしお父さんはこう言った

わかったそれでもええけん鬼の舌震は行こう

1度決めたことはやり抜く
それがお父さんの昔からの性格気質なのである 
けっこう臭う車内だがさらに奥出雲の鬼の舌震に向かって車を走らせた



途中
奥出雲の松葉屋で
ドラヤキとか多彩な和菓子を腹ごなしのために買って
鬼の舌震へ予定通り行った

風もちょっと強い涼しい日だった

けっこう距離もあるし歩くので
なんと

ウンウンの付いてたズボンは完璧に乾いたようだ
臭いもかなり薄くなってきた

歩くこと30分


鬼の舌震の休憩所で松葉屋で買った和菓子を食べて寛げた

わしゃクソを漏らしたから亀髙温泉にはもう寄らず帰るしかないのぉ
なんか悪いのお

ええよええよ
気にせんでええ
だれでも歳はとるけんねあなた
温泉には入れなかったけど
こうして鬼の舌震で3人でゆっくりするのも長い人生の中ではすごく基調な時間だよ
ハプニングがあったからこそ
より記憶には刻めたはずとお母さんはペットボトルの延命水を飲みながら言った

そうじゃのおいつも以上にこりゃ記憶に残るドライブになったわい
ハッハッハッと高笑いするお父さん

オラは案外落ち込んでない両親を見て なんだか元気が出てきた

お父さんが漏らした時はお父さんの言うことを拒んですぐ帰ろうとしたけど帰らず、鬼の舌震に連れてきてよかったなと思った


そして帰り道
世羅の道の駅で思いがけないほど安くていほしかったものがたくさんあった
野菜とか梅とか果物とか
それを買って喜んでいるお母さん
すっかり漏らした事を忘れて笑顔でコーヒー飲んでるお父さん

ハプニングはあったけど良い長距離ドライブdayだった。
ハプニングがあったからこそ両親やオラにとっていつも以上に忘れられないドライブdayとなったのも間違いない