「田塩屋さん
おかえりなさいませ」
数名の20〜40歳くらいのボーイさんが窓を開けて
緑と田塩屋を
クラブみたいな場所へ案内してくれた
BGMは 昔のマハラジャナイトみたいなディスコ風な曲が流れていた
ようこそ クラブ限界サバイバーへ
どことなくフリーザに似たオーラを持つ女とか含め10人くらいの美女が 入口で出迎えてくれた
そして超久しぶりの同級生 茶輪君もそこにはいた
(自称ヤムチャ)
「よう!緑っち おひさ〜
まさか こんなとこで会えるとはな
今日は ギャルとの夜を共に楽しもうぜ」
開始30分
多分10名くらいの 他のお客様も 美女達と会話を楽しんでいた
が ドリンクが お客様以外ないぞ?
違和感を感じた 緑。
彼は 額に手を当てて なんか黒いモヤが
あちこちで見え始めた
(ぐぅうう な、なんだ
この モヤは
過去最高に やばくね
ハナから うさんくさい思ってた
みんなを避難させなくては
限界突破ぬきにして サバイバルさせるのも難しくなるぞこれは……)
おでこに手を当てて嫌なものが見えた 緑は
せめて同級生の自称ヤムチャは信じてくれると思って彼に近づいた
しかし
時すでに遅し
茶輪は氷さんと揉めていた
「ドリンク あんたや女に飲ませると 1杯7000円だってぇ!?どうかしてるぜ」
「ここは そういうとこなの
あなた死にたいのですか
ふふふふふ」と氷は 笑いながら怒る
他の席でも お客様と女達が ドリンクがぼったくりだーっとか 揉め始めた
「おい!ワシの店で暴れるお客どもは 連帯責任じゃい! カウンター前に来い
そして 土下座しろ」
田塩屋はマイクで会場に聞こえるトーンでアナウンスした
声は棒読みだったがそれに反してボーイさんがイカついし暴力的だった
何すんだよー とか
ふざけんなとか言うお客さんの顔面やボディにパンチを喰らわせながら カウンターに座らそうとした
ボーイさんを吹き飛ばすのに成功した
数名
「こんなカオスな場所 とっととずらかるぜ」
「おうよ」
「おめえら警察に突き出してやるわ」
とか言いつつ 何人かは脱出を図ろうとした
「ふん!バカめ
串刺しになっちゃえ」
田塩屋は 魔神ブウの
チョコになっちゃえ風なポーズにセリフを言った
すると 手がタコのように生えてきた
ゲゲッ
逃亡しつつある お客様は次々
謎のタコみたいな触手により
貫かれて惨い最期だった
狼狽える僕……
「おい!緑
ヤムチャ様が あんな奴一人で 片付けてやる
お前は その間に逃げろ」
「茶輪君……(泣) 」
いけぇえ緑
オレ様のとっておき見せてやるぜ
名付けて
葬儀弾!!
緑は 自称ヤムチャの放った言葉にひとりツッこんでしまう
「そうき弾じゃないのかな
どういうこと? 葬儀弾?? 葬儀?」
茶輪のカバンの中から マシンガンが出てきた
それを見て再び ヤムチャにツッこむ緑
「葬儀弾ってマシンガンのことなんか〜い」
それをぶっ放していた茶輪
(なぜに武器持ってるのかわからないが
あれなら 奴ら 始末できたはず
葬儀なんていらねえな こりゃあ
でも こぇえええ
うわぁあー 助けてー)
泣きながら逃げ帰った緑
翌日
ニュースにもなってない
なんでやねん
あれは あの夜は
なんだったんだ……
僕は夢でも見ていたのか
はたまた怪現象なのか
それから三日後
神一(自称 天津飯)から
茶輪が行方不明になって 警察が捜査してるが未だ見つからないとのLINEが流れてきた
茶輪くん………
くそぉ
くそぉ
夢じゃなかった
やっぱ 彼は やられたんだ
でも 奴らも生きてはいまい
マシンガンをぶっぱなされたわけだし
さらに10日後 あの事件を忘れようとした頃に
コンビニで おでんを温めてる最中に 不快なことが緑の前に起こった
な、なんと 後ろに 奴がいた
「奇遇だな
緑くん
まさか こんなとこで
会えるとはな」
お、おまえ 生きていたのか……!?
「ボーイらは全滅した
美女らの半数が死んだよ半分は洗脳が解けて逃げたようだが 彼女らひとりひとりにGPS付きてたのだ
したがって秘密をばらされてはいけないので
首を刎ねてきた」
田塩屋は マント風なカバンを開くと
そこには 美女のすでにイヤな匂いの立ち込めた生首が 何体も出てきたではないか
ホラーすぎるだろ
それはぁーー
うわぁああ
緑は 即座にコンビニを出た
店員さんは この世べからず怪現象に泡を吹いて気絶してる
お客様が幸いいなかったのは救いなのか?
米子の城跡に近いコンビニだったので
緑が逃げるのも米子加茂川沿いの狭い道だった
余裕で 魔神なので田塩屋は笑いながら
緑を追いかけてくる
緑は全力全霊で走ってる
「おい緑くん
君さあ 100%の力で走ってたとしてもワシの30%以下のスピードだね
情けないなあ」
人間の力を舐めてる魔神みたいな田塩屋
あれ?!どういうこと 前方に 栗林くんがいるじゃないか(自称クリリン 坊主頭の29歳のヒーラーの知り合い)
そして左道を見たら
あれ?!どういうこと 左がわに
有名な蕎麦屋探してナビが誘導したのがこの場所だとかいいながら吉川勝という48歳のヒーラー友達もいた
(久しぶりに二人同時に会うなんて
ミラクルすぎる
しかし 僕は 魔神に追い詰められて死ぬのに
人生って
なんて皮肉)
相変わらず 田塩屋は 前方にも左にも目もくれず
怯えながら逃げる緑に集中してる
緑は 詰んでいると思ったら終わりだと思ったのか
ここで走りながら魔貫光殺法のポーズを取った
すると あら不思議
栗林が それに呼応して
太陽拳のポーズをとりだした
ま、眩しい
と 田塩屋は 足が鈍った
(これは 使えるかもしれない)
緑は 吉川勝にも 魔貫光殺法のポーズをやってみせた
すると 孫悟空推しの
吉川勝は
たちまち かめはめ波のポーズを取り出した
勝さん その技を 僕の跡をつけてる魔神に 解き放てー
なぜか緑は 吉川勝に 悟空の かめはめ波なんて
現実 打てる人はいないのに
打つように勝に命じた
それに呼応して 吉川勝は マジで 悟空の必殺技を叫んだ
か〜め〜は〜め〜波ーーーっ!
しかし何も起こらなかった
だが 諦めず
緑は 叫んだ
魔貫光殺法ーーーっ
ビューーーッ
ビューーーッ
この世のものとは思えない突風が吹いてきた
かなりの高さから 元々不安定な場所にあった
馬鹿でかい鉄柱が
崩れてきた
うわっバカなぁ
ぐしゃ
ドラゴンボール好きすぎてヒーラー達が奇跡を起こした
鉄柱の下敷きになった
魔神の田塩屋は 生き絶えた
すごいミラクルが起こった
ドラゴンボール好きヒーラー達の連携が決まった
こうして ドラゴンボール好き仲間は
より絆が深まったとさ
めでたし めでたし
不快な夢を脚色したおはなし これにて終わり
劇終







