ドラゴンボールに憧れる男たち(前半戦) | 全国No. 1短編小説家ー中国地方の観光&グルメレポ

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るるぶとかタウン情報おかやま、winkなどに載ってるスポットばかりアップしてます。メディア記載の場所に実体験したレポかな(笑)

鳥取県米子市にピッコロに憧れる青年
日転川 緑 (36歳)
彼こそ この物語の主人公である
ヒーラー兼週3日のアルバイトをしている実家暮らしの男だ

彼は ドラゴンボールのキャラの中ではピッコロ推し
そして おでこに手を当てて魔貫光殺法というピッコロの技のポーズを取るとサードアイが活性化して 未来とか見えてはいけのいものが薄っすら見える事もあった

アルバイト帰りに 
サードアイ活性化のツボを押し訓練をいつものようにしてたら 
彼の祖母に黒いモヤがかかってるイメージが浮かんできた
しかも そのモヤのあるオーラは そこから近いぞ

「おばあちゃん」
緑は 黒いオーラの強い
路地裏のスーパーの小道に息を切らしながら
歩を進めた

おばあちゃんは無事なのだろうか?

前置き 終わり
↓の段に続く


今作の登場人物達



緑の予感は的中していた

祖母は 小道の脇でベンツを道路の横に停めた

50代くらいのサングラスをかけている かなり太めの男に怒鳴られていた


「おばあちゃんが何かしたんですか!!?」


「君の祖母なんだね

なんか 道路の真ん中を歩いてたから ワシの車が通れないから 注意してたんよ」


「緑〜 わたし もう84歳だし 年だわ

買い物から帰っていたら 疲れが急に出て

少しふらついてたのよ

そんで 道路の真ん中を歩いてみたい

ほんと すいませんでした」


「ワシこそ さっきは怒鳴ってすいませんでした。

なんか ワシも色々とあって気分悪かっただけ」

ガラの悪い男は頭を深く下げて その場を立ち去った


しかし 緑は なんか 不自然な出来事といえば そうなので 嫌な予感しかしなかった


その夜

高校からの友人「反町天 神一」から

愚痴をLINEで聞かされた


神一も気功とか人を癒す技を身に付けたくて日々 そっち系のブログ読んだりヒーラーイベントには よく参加しているようだ。

極めれば いつか気功砲が打てるようになると信じているようだ 天津飯みたいに


神一は半年前に 高次元と繋がれば天津飯みたいに気を自在に使えるようになるとのことで ブログから勧誘してきたヒーラーに100万円支払ったとのこと


最初こそzoomで 気を高めるスワイショウだの 瞑想の仕方など多少は教えてくれた

しかし 数週間過ぎて急に そのヒーラーと連絡つかなくなったらしい


神一(1年の修行コースを オレは選んだ 

だけど30日以内で 連絡できなくなるなんて……

詐欺られたわ )


そして その神一をハメた悪いヒーラーの写真を

彼は送信してきた



んなアホなっ!


緑は神一から送信されてきた写真の詐欺ヒーラーの顔を見て 思わず 大きな声で叫んでしまった










その詐欺ヒーラーは その日の午後

祖母に妨害な怒鳴り声をあげていた あの男と

そっくりだったからだ

名前は 田塩屋 暢(53歳) なんとなく魔神ブウぽかった


だが それだけじゃ済まなかった



翌日

緑は寝坊してアルバイトに遅刻しそうになっていたので 国道をけっこう飛ばしていた

一車線の道を制限速度40kmの所を50km以上で走っていた のだが……


前の車が やたら 遅い 軽トラが遅い

年寄りが運転してるのか?

緑は こんな時だからこそ

あえて信号のない道を遠回りなのに選んだはずだった

でも人生って皮肉なものだ


「うそっマジかよ!?

20kmで 僕の前をずーっと運転してる

よりによって同じ道かぁ」


偶然にも 緑の勤務先と行く方角が とろとろ運転の軽トラと同じのようだ。

「どうなってんの?

信号もあえてない道を選んで ちょい遠回りルートをチョイスしたのも行けなかったのかな?

なんてこったい

前のやつ


しかも5分以上も……前にいやがる


もう絶対遅刻だろ

くっそーー」


緑は思わず ピッコロの手が伸びる技をイメージし

もしも手が伸びるなら 前の車を ぶっ飛ばしたい

そう思って 心の中で ズームパンチを想像しつつ

思いっきり拳を 前の車に伸ばすモーションを仕掛けた



すると 怪現象が起こった


そのモーションと同時に あろうことか

前の軽トラが 突然バックしてきて 緑の車に突っ込んできた


うそだろっ?!

危ねぇ



キュキュ ギギギ




なんとか ハンドルを切って直撃は避けられた

 

あっぶぶねぇーーー

でも助かったぁ

など 緑は独り言を色々とつぶやいきながら

ガタガタ震えていた




だっ 大丈夫ですか?


車から 急にバックしてきた男が降りてきた




その男は昨日 祖母に妨害な怒りを表していた男そっくりだった(自称 天津飯を詐欺でハメたヒーラーでもある)




「あなたは

昨日の???

昨日お会いしましたよね?」



「昨日のどなた?!はて 人違いでは?」


(とぼけるつもりか ならば )

そう心で思った緑

例の

サードアイ活性化させ透視力が上がる魔貫光殺法のポーズを取ろうとした

真実を知るために



しかし その瞬間

男は言った

「先程は危ない思いをさせてすいませんでした

お詫びに 今夜

私の主催する モデルさん級の美女が多数出演するキャバクラぽいイベントに行きませんか?」


魔貫光殺法のポーズを中断し思わず緑は 

こう言った


はぁ?要はクラブみたいなとこってことっすよね?


その言葉に緑の気持ちが伝わったようで 男は言った。

「本来なら参加料25000円(ドリンク別)なのですが

貴方様には 無料ということにしますので

いかがでしょうか?」



えっ?無料にしてくれるんですか?

う〜ん でも なんか引っかかるんだよなぁ


「ご心配なく 実は あなたと同年代くらいの

なんか自称ヤムチャとか言ってた男性も参加しますが??」


(矢無坂 茶輪くんか 懐かしい

でも なんで この人 ヤムチャくんのこと知ってんだ?)


「それだけじゃございません

今日 私 夜まで暇なんですよ

なので ランチも カラオケでもゲーセンでも

ぜんぶ ただにしますので

ご一緒よろしいでしょうか?」



「逆に怪しくないですか?」


「では 迷惑料含めて

今 1万渡します」


財布から男は金を取り出して緑に渡した


「さあ お金は差し上げましたからね

これで あなたは 今夜の 滅多に開催されないイベントに来なくてもいいし 私に付き合ってくれなくてもけっこうです 

その金を自由に使って 今回のことはなかったことにしてもけっこうです」


「そこまでされると

なんか 悪いです 

では これから あなたの暇つぶしに付き合ってあげますよ」


10,000も渡されて そのまま ありがとうって帰って

夜のスペシャルイベントにも行かないわけにいかないし

緑は その男と その日

結局は 行動を共にすることにした



仕事は体調不良ということにして急遽休んでしまったわけだが

その男と夜まで無料でカラオケだの映画だのランチだの付き合わされるはめになった。

無料という誘惑に負けたのもあるし

美女に出会えるという欲が湧き立つのもある

なおかつ久しぶりの自称ヤムチャに会える楽しみもあった 

なので緑が 怪しげな男の誘いを断るわけにはいかなかったようだ



怪しい雰囲気の男は博学多才で 人を虜にするのが得意なのか?! 緑は夜まで その男と フレンドリーに過ごした

たくさん笑える話も聞けたし タメになる話も聞けた

恋愛についても深く語ってくれた



そして夜を迎えた


BARのようなイベント会場は

神秘的なネオンで輝いていた



「すっげえ 雰囲気ありますねえ

田塩屋さん」


でしょうでしょう

普通は一般人だと なかなか入れない金額のイベントですよね


「昼も楽しかったし なんか悪いっすね」


「いいっていいって

気にしない 気にしない

ここでYOUと会ったのも何かの縁です

さあ

入って入って」



緑は 浮かれながらドアを開けた


後半に続く