指揮者の小澤征爾さんとドイツ文学者の小澤俊夫さんなど才能豊かな4兄弟のお母様である小澤さくらさんの本を読みました。



私は「〇〇の母」「〇〇の妻」の話がとても好きなんです。素晴らしい人の陰は必ずそんな人の支えがあります。


素晴らしいお母さんに共通しているのは自分の子どもだけではなくご縁のある方々に愛を降り注いでいることです。


さくらさんも、若い人を家に置いて学校に行かせてあげたり、ご主人が連れてくる人を泊めて食べさせてあげたり、とても愛が深い人です。


今の日本に親戚の子を喜んで預かってあげる人が何人いるかな?


そして小澤家は破天荒なお父さんのおかげでとても貧しいのに息子たちをいい学校に迷うことなく行かせるのです。お金はないけどなんとかなるって。偏差値で決めるのではなく、子どもが行きたいと思う学校がいい学校です。


私も息子たちにとってこんな母でありたかった。どこまでできたかはわからないけれど。


せめてこれからも彼らが来たときは(次男は最近彼女のところに行ったきりでほとんど帰ってこない)お腹いっぱい美味しいものを食べさせてあげるお母さんでいたいなと思うのでした。


それにしてもお父さん(小澤開作さん)は、義父にそっくりです。やりたい放題で奥さんには迷惑をかけっぱなし。私はこういう人はダメで、世のため人のために尽くしながらも奥さんを世界で一番一番甘やかす旦那様が良いですね。