昨日のピアノのコンサート、本当に素敵でした。

ピアニストの指から紡ぎ出される光の粒のようなうつくしい音を聴きながら、自然の中を歩いているような気持ちになったり、ジャズっぽい演目に彼の新境地を感じたり。最後の挨拶には彼の温かい人間性を感じました。


帰宅すると「おかえり」の一言の後は無言でテレビに見入り、私の顔を見ることもない夫の姿に一気に現実に引き戻されます。スフレのように膨らんだ楽しい気持ちはしぼんで、洗濯物を取り込んで畳みます。


もちろんこんなことでは挫けませんよ。コンサートの余韻はまだ体の中に残っています。


夫と一緒に住んでいることで、楽しいことと苦しいこと、どちらが多いでしょうか。


彼がいつも上機嫌でいるためには、私がいつも家にいて、家事を一生懸命する「彼を待つだけの女」になることなのですが、それでは私は苦しいです。(栗原はるみさんが昔ご主人に「俺を待つだけの女になってほしくない」と言われたと言うエピソードについて話したとき、夫は「俺は俺を待つだけの女でいいから」と言っていました。)


夫といてもいきいきと自由に生きることが私の今生の課題なのかしら?