先日叔母とランチをしたとき、叔母がご馳走してくれました。
それぞれで支払おうと思ったのですが、「あなたのお父さんが生きていらしたころ、さんざん美味しいものを食べに連れて行ってもらったし、いいお宿で旅行もさせてもらったし、本当にお世話になったからせめて恩返しをしたい」と言うのです。そういえばコロナ前に会った時もそんなことを言って奢ってくれたなあ。
父は本当にすごい人だったと今更ながら思うのです。ケチという言葉とは無縁でした。子どもの頃は贅沢などさせてもらえませんでしたが、大学生になった頃には父の気前の良さに驚くばかりでした。出張で上京した父に会うと、洋服とバッグと靴を買ってくれて美味しいものをご馳走してもらってたくさんお小遣いをもらいました。貧しい生活をしている身には(当時母はケチでした)たまの贅沢がありがたかった。
自分の母校の野球部の子が下宿代を払えないと聞いて父が払っていたと亡くなったから弟に聞きました。
あんな風にはならないけれど、見返りを求めない気前の良さを少しでも見習いたい。
父といい母といい、やはり私はこの人たちを選んで生まれてきたのだなと思えます。
私が生まれてくる前の2人の様子を想像してはほっこりするのでした。