映画館にもよく行きますが、キッチンにタブレットを置いて映画を観るのも好きです。

 

今日観ているのは、「かもめ食堂」。映画館でも、TVでも観た大好きな作品です。イッタラの食器を使うようになったのはこの作品がきっかけです。久しぶりに観ると新たな発見がたくさんありました。

 

 

 

主人公のさちえさんは、「好きなことをしていらしていいですね」と言われて、こう答えます。

 

やりたくないことをやらないだけなんです。

 

今まさに私が練習していることではないですか!

 

また、登場人物の1人が、フィンランドの森を歩いて何かを感じる場面は、最近の私と一緒です。私を救ってくれたのは木立の中を歩いた時のなんとも言えない良い気でした。

 

さちえさんが楽しそうに料理しているところも素敵です。私も料理は嫌いじゃない。義務みたいになると嫌になりますが、家族を食堂のお客さんだと思うと、上手に作って提供しようという意欲が湧いて来ます。

 

そして!この映画には夫に裏切られてボロボロになった女性が登場します。その人が夫のことなどどうでも良くなってどんどん変わって行ったら、夫が帰って来ます。

 

実は最初にこの映画を見た時、夫の不倫とモラハラに苦しんでいました。映画の中の女性とは違って、私は表面的には何も変わらず、誰にも気づかれずに毎日を過ごしていました。私はあんな醜態は晒していない、とその女性より自分が立派みたいに思っていたところがあったと思います。

 

でも、そうやってひとりで抱え込んでいたことで、私の心の回復は遅れました。喜怒哀楽のない人間になり、感情を取り戻すのに時間がかかっています。辛いことがあったらボロボロになっていいんだと今は思います。そこから立ち上がって自分の人生を取り戻せば良いのです。

 

さて、今日はお天気が良いのでおにぎりを持って夫と里山に登ってきますね。