つばた英子さん、つばたしゅういちさんの「ときをためる暮らし」「ふたりからひとり」読みました。

 

建築家の津端修一さんは1925年生まれで専業主婦の英子さんは1928年生まれ。丁寧な暮らしを積み重ねておられます。自らが設計して大工さんが丁寧に建てた家に住み、野菜は自給自足。ものを大切にして、たいていのものを手作りしてしまい、時間をかけてお料理をする。そんな毎日をコツコツ積み重ねてこられました。しゅういちさんは2016年に亡くなりましたが、英子さんは丁寧な暮らしを続けておられます。

 

写真を見るととても整然として味わいのあるインテリアです。しゅういちさんは整理整頓が大好きだという記述を見て納得しました。

 

ご夫妻は義父母と同世代です、義母はちょっと下の世代かな。義父母はしゅういちさんと英子さんとは全く違う人生を歩みましたが、夫婦としての在り方に重なるところがあります。しゅういちさんはヨットが趣味で、英子さんは子どものミルク代も苦しくて貯金もないのに70万円のヨットを買ってあげます。「男の人にはオモチャが必要だから」と。義母も義父が何をしても文句を言わず許し、全てを受け入れていました。

 

しゅういちさんと英子さんのお話を読むと、いいご夫婦だな、おしあわせだなと思うのです。義父母もしあわせだったと思います。いい夫婦だったと思います。

 

それなのに胸が苦しくなります。なぜでしょうね。夫が不倫をしたときの義父母は、私も全てを受け入れ、許すことが当たり前だという態度で、それがすごく苦しかったからかもしれません。

 

私は不倫を受け入れることはしたくなかったし、するべきではなかった。それだけははっきりしています。私にとっては絶対我慢できないことでした。

 

自分を押さえつけてしまった後遺症がこんなところで出てきましたが、本は面白かったし、心に残る言葉がたくさん散りばめられていました。