欧米の男性はなぜあんなに女性を大事にするのかと考えると、騎士道精神が思い浮かびます。騎士は愛する貴婦人のために戦いますものね。でも王が騎士の妻に横恋慕して奪ってしまったり、王妃が騎士と恋愛して王を裏切ったりという物語は伝説にしばしば登場します。それは仕方がないこととして受け取られる。
だからでしょうか。愛がなくなったら男女が別れるのは仕方がないことと捉えられます。好きな人ができたから別れるのもありで、好きになった相手には責任はない。当然怒りはあるでしょうが、日本のように愛人に慰謝料を請求したりはしません。
日本の場合は「家」が伝統的にとても大切だったので、家庭を壊すことが非常に悪いことだと考えられていて、家庭の平和を乱す不倫に対する嫌悪感が強い。逆に家庭を保ったままお妾さんを囲うのは男の甲斐性だと言われていた時代もありました。武士は主君のため、大義のために戦うのであって、女性への思いなんて口にしないのが美学。
欧米の年配の夫婦が離婚せずに仲睦まじいのは、なかなか稀有なことなのかもしれません。ずっと貴婦人に尽くす騎士でいられる男性ばかりではないですから。
逆に日本では妻(夫)は同居人。子どものために一緒にいるに過ぎないという男性(女性)が結構いますよね。でも本当かな?本当はまだ好きだけど武士の美学で言えないのかなとも思ったりして。
私も武士のように生きてきましたが、これからは騎士道精神も取り入れていきたいと思うのでした。