わが家は私がほぼ全ての家事を担っていて、それを辛く感じることもあります。
でもよく考えてみると、夫が当たり前のようにしてくれていることもあるのですよね。
壊れたものの修理、機械類のメンテナンス、障子や網戸の張替え、資源ゴミのヒモがけなど。「俺は用務員だな」と言いながらも普通にこなしています。
そして家計は100%夫が賄っています。
だから私だけ大変な思いをしているとは思わないんですよね。
でも、お国が変わると考え方も変わるようです。
私の知る欧米のご夫婦は、ご主人が家計を担って、日曜大工もして、家事は平等にこなし、さらに外では恋人のように甲斐甲斐しく奥さんをエスコートしていて、奥さんはそれを当たり前のようにしている方が多いです。
尽くされて当たり前、という態度。
ある女性はご主人に指図ばかりしていて感謝の言葉がないので「あんなに優しい旦那様なのにどうして感謝しないのかしら?」とちょっと呆れていましたが、ご主人は「僕には〇〇しか見えない」とベタ惚れでしたよ。(アラカンのご夫婦です。)
若いとき、ヨーロッパの某国で語学学校に通っていました。今でも覚えていますが、「夫が仕事にかまけて妻をほったらかしにしていたら、妻は寂しさのあまり浮気をした。この場合悪いのは夫か妻か浮気相手か?」という質問で、妻が悪いと答えたのは日本人の私だけ。さまざまな国から来た生徒たちはほとんどが夫が悪いと答えていました。ドイツ人の女性は、「その夫はブタだわ!」と叫んでいました。
逆説的ですが、尽くされて当たり前と思うくらい自分を大切にできている女性の方が大切にされるのではないかしら。
私をふくめて遠慮がちな女性たちはもっとわがままになって良さそうです。