私は小さなころから「ひとが私に何を求めるか」を察知して、その通りに動いていたと思います。

 

母が親戚から悪く言われないように、一般世間から見て「よい子」でいようとしました。

 

中学受験をして「お嬢様学校」と言われる女子校に入学

名前をよく知られた高偏差値の大学へ

大学卒業後は世間が名前をよく知る大企業へ

当時の結婚適齢期(24歳)で結婚、子どもができて退社

 

上記はアラ還の私が若かったころの世間が思う「いいお嬢さん」の典型だったと思います。

母が親戚に対して恥ずかしい思いをしないようにと進学、就職、結婚とそれぞれの節目で周囲を見て人に後れを取らないようにしてきました。

大学を卒業すると22歳ですが、結婚適齢期まで2年しかありませんショボーン

特に私のように見た目が平凡でお付き合いする人もない地味な女は、「若い」と思ってもらえる間に結婚させないと、と親もあせっていました。

せっかく憧れの企業に入社しても、仕事で一人前になる前に結婚相手を探さないといけません。

そして、子どもができても仕事を続けると、世間の目が「子どもがかわいそう」となります。

 

「世間の目」って何だったんだろうなと思います。

 

本当に「世間の目」ってあったのかな。

 

最大公約数的な考えはあるかもしれませんが、それは時代とともに変遷するものです。

今、24歳を結婚適齢期という人はいませんね。

「30歳になったから婚活を始める」くらいでしょうか。

働くママの苦労はあると思いますが、共働きは当たり前の時代です。

 

今までのことを後悔しているわけではないですが、自分軸で生きてこなかったことは大反省しています。

 

不倫されたときに、「あのとき仕事を辞めていなければ」と何度思ったかわかりません。

納得して専業主婦になっていたら、そんな風に思わなかったでしょう。

 

自分軸で生きてこなかったつけがこんなところに回ってきたのでした。