私はごく平均的な才能と容姿を持った平凡な人間ですが、妹は私よりもすらっと背が高く、色白の美人で、性格もとてもよくて誰からも愛されたので、まるで自分がひどく劣っているような気がしていました。
私が人に嫌われているとか、ないがしろにされたりするのではありません。
でも、私と話しているときと妹と話しているときでは相手の目の輝きが違っているのを敏感に感じていました。
私の取り柄は妹より多少成績が良かったことくらいです。
妹は私が「よくできる子」であることはコンプレックスではなくて自慢だったと語っています。
今はとても仲の良い姉妹です。
また、高校、大学と私の周りにはいつも素敵な女性がいて、とてもモテていました。
就職しても同期で同じ部に配属になった女性は才能にあふれて、かわいらしくて大人気。もちろん皆私とも仲良くしてくれるのだけれど、その人といるときは皆目が輝くのでした。その子も性格が良くて私ともとても仲良くしていました。
私が潜在的に恐れていたのは、私が誰かと恋愛してお付き合いしたとして、妹や、大学の友達、会社の同期に紹介した時に、相手がその人を好きになってしまわないかないかということでした。私の彼氏がほかの人を見て目を輝かせて、その人を好きになってしまうのを見るのが怖かった。
夫と結婚した時、結婚式に妹はもちろん素敵な友人たちもみんな来てくれ、祝福してくれました。夫もその時に彼女たちに心が動いた様子はありませんでした。(あったら大変ですけどね)大学時代の友達にはその時初めて会って、「〇〇ちゃんって本当にかわいいね!!!」と言っていましたが。
15年後、夫が不倫相手に選んだ人は、私が素敵だなと思う女性たちとは似ても似つきませんでした。それが私にとっては心の慰めでした。妹や大学時代の友人のような人だったら、本当に本当につらかったと思います。昔からから恐れていたことが実現したことになります。人の心を縛ることはできないから、そんな素敵な女性を選んだ夫を責めることなんてできないと思ったでしょう。
素敵な女性は、お相手がいる人を好きになったりしないんだよね。そんな気持ちにならないようにちゃんと気持ちをコントロールするんだよね。今はよくわかります。
容姿は関係ないと言われるかもしれないけれど、ある程度の年齢になったら性格は顔に何となく表れるのだそうです。犬の話で恐縮ですが、マルの躾の先生によると「いい性格の犬は可愛い顔をしています。性格って顔に出るんですよ」とのことです。美醜ではなくて、いい表情ができる人は素敵な人なんだと思います。