コロナ禍でOと一緒に過ごす時間が増えて
私たちは少しお互いに近づいたような気がします。
それでも私には自分がサレ妻だという引け目がありました。
本当にOを癒せるのはたまこさん。
2人は本当に愛し合っていた。
発覚した日、Oは私の夫ではなく、たまこさんの恋人だった。
私は法律がなければこの家に残ることはできなかった。
そんなことを考えてしまうのでした。
指輪を買ってもらっても、Oに近づきすぎたらまた傷つきそうで怖かった。
Oがたまこさんと、いつ、どんな理由で破局したのかを知らないから
妄想が膨らんで、いつも苦しいのです。
私も利害関係者なのだから、知る権利があると思いました。
この話をするとOはまた機嫌が悪くなるかもしれない。
怖かったけれど、思い切って聞いてみました。
Oの答えは
「忘れた。思い出せない。」
でした。
「なぜ別れたのかも全然思い出せない。」
「もうずーっと彼女から連絡はないよ。」
軽い、あまりにも軽い答えでした。
何とも言えない気持ち。
この人にとって妻って何なんだろう。
この人は恋愛と結婚は別なのでしょう。
お母さんに彼女のことを話すような調子で、私にたまこさんのことを話すO.。
私は結婚しても恋愛の延長線上にいるように思っていたけれど
Oは違うんだね。
気持ちがすっと軽くなりました。
私のOに対する執着がなくなっていくのがわかりました。