(過去のお話です。)

Oから次にモラハラ発言があったらすぐに出ていくつもりで、当座必要になるものを毎日少しずつアパートに運び込んでいました。

それなのに絶対に必要になるお布団と冷蔵庫などの大型家電をどうしても買えなかったのです。最後の踏ん切りがつきませんでした。

そして、こんなときに限ってOがとても優しくて、何だか気の毒に思えてくるのでした。Oから見たら、私はいつもにこにこ楽しそうに生活しているようにしか見えなかったと思います。その私が突然家を出たらどんなにショックを受けるだろうと思うと胸が痛みました。「目には目を」と言う考え方はあるでしょうが、それでも人を傷つけるのはつらい。

また、本当に正直なことを言うと、今は全て貯蓄に回せている私の収入を、今度は生活に回さなければやっていけなくなることが不安でした。老後のためにもっと貯蓄した方がいいのではないかしら?

そんなことをしているうちに10月になり、相変わらず優しいOと暮らしていると、罪悪感が募っていくのでした。