(過去のお話です。)

5月の連休は父が長めに帰宅することになり、私も泊まり込んで介護しました。ベッドと車椅子との移動は弟夫婦が担当し、食事づくりとオムツ替えは私と母がという形で家族総出の介護です。

新婚の長男夫婦も遠方から遊びに来てくれて、父は大喜びでした。

Oも私がたびたび実家に帰ることは理解してくれていたのですが、私がそれだけ家を空けるのにも関わらず、それ以外の外出も我慢しないことが不満だったのだと思います。

5月の半ば、大学時代の仲間と集まることになり、私は2泊3日で家を空けました。卒業以来の友人を含めた同窓会の旅は本当に楽しくて、学生時代に戻ったように楽しみました。

5月の末には恒例の勉強会がありました。その日の朝、「今日は夜勉強会があるので遅くなります。食事は作っておきます。」と言ったら、Oが遂にキレました。

「今月何回外出しているのか知っているのか。○回だぞ。毎日10時間も家を空けるだけなく、夜は月に○回もいない。fin の軸足はどうなっているのか。少し考えた方がいい。」Oは静かな声でそういうと出勤していきました。

確かに実家だけでなく、連休中に出勤したこともありましたし、懇親会で夜出掛けたこともありました。5月は特に多かったことは認めます。でもそれを正確に数えているOが恐ろしかった。

Oは自分の仕事と私の家事を同等に見ているようでした。「俺が仕事をしないで遊んでばかりいたらどう思うか?」と私を責めるのでした。

ここでキレてはダメ、と自分を押さえながら、私はそれまでと変わらない生活を続けましたが、ある決意が生まれていました。今度は出ていく準備を整えてからO と話をするつもりでした。