(過去のお話です。)
週末は出来るだけ父のところに通い、月に1度は実家に泊まり込んで介護する日々の傍ら、長男の結婚話がとんとん拍子にすすんでいきました。
1月に長男から連絡があった後、2月には彼女を連れてきて婚約の挨拶。我が家で私が用意したお昼ご飯をみんなで食べました。婚約者はふっくらとして可愛らしい30才の女性。特徴を当時のたまこさんに重ねそうになる気持ちを抑えました。それは婚約者の彼女に失礼です。彼女はとても感じがよく、長男のことを思ってくれていることが感じられました。ありがたいことだと心から思いました。
3月にお嫁さんのご両親との顔合わせがあり、長男が準備していた婚姻届の証人欄にOとあちらのお父さんが署名しました。2人のメッセージを動画に収めて後日父に見せたら、もうほとんど話せなくなっていたのに「おー」と声を上げて喜んでいましたっけ。
4月の異動と同時に婚姻届を提出した2人は任地に飛び立って行きました。結婚式は式場の都合で1
年後に挙げるとのことでした。
Oは、初々しい2人の様子を見て自分たちの婚約時代を思い出したようで、「何だかfin が愛おしく思えてきた」と言いだしました。そう、私たちにもあんな頃があったのです。ずっと一緒にいようねと誓ったのです。私は逆に長男夫婦に私たちと同じことが起こりませんようにと祈らずにはいられませんでした。