(過去のお話です。)

 

Oのご機嫌を窺いながら

仕事と勉強をする日々が何年も続きました。

 

私たちはいつも同じことを繰り返していました。

 

Oが優しくしてくれると

不倫前の優しいOに戻ったのではと期待するけれど

私の外出が続くとまた不機嫌な人に戻ってしまう。

 

マルに助けてもらいながら、日々を過ごしていました。

 

私が家を空けて寂しいのは本当はマルのはずです。

それなのにマルは何の文句も言わず、

私が帰ると全身でヨロコビを表して迎えてくれました。

マルは自分が置かれた環境を丸ごと受け入れて

その中で精一杯生きていました。

 

マルは私たち両方が大好きでした。

マルが私たちがともに暮らす一番の理由になっていました。

 

でもマルとの別れは突然やってきました。