(過去のお話です。)
遠方に住む学生時代の友人にはすべてを打ち明けていました。
彼女から
「Pちゃん(私たちの後輩)が弁護士になっているの。
finのことだとは言わないで、相談に乗ってくれるかどうか聞いてみようか?」
迷いましたが、お願いしました。
連絡先を教えてもらってしばらくしたら、Pちゃんの方から電話がかかってきました。
「お久しぶり」の挨拶もそこそこに、Pちゃんに話しました。
Oが私の仕事が原因で離婚すると言って家を出たこと。
不倫をされたときに、経済力がなくて不倫を受け入れざるを得ず悔しい思いをしたこと。
その後「今すぐ働け、あなたは甘えている」と言われたこと。
同じことを繰り返したくないので、仕事はやめたくないこと。
「Pちゃん、よかったら私の住む都市にいる弁護士さんで知り合いの人がいたら
紹介してもらえない?」
Pちゃん
「いや、finさんのためなら私が引き受けますって!
でもfinさんはどうしたいですか?離婚したいんですか?」
私
「今の段階ではしたくない。
自分のお給料を貯蓄に回して自分の財産を形成するつもりなの。
でも仕事を辞めなければ離婚だというなら、離婚してもいい」
Pちゃん
「自分の財産のことは旦那さんには秘密にしておいてくださいね。
あと、相手の収入はちゃんと把握していますか?
旦那さんの課税証明書取れないですか?
あと隠し財産がないか何とか調べてみてください。」
私
「つまり、自分の財産は秘密にして、相手の財産は山分けにするってこと?
それは卑怯な気がする。」
Pちゃん
「finさん、何言ってるんですか。離婚ってきれいごとじゃないですよ。
相手だって同じ手を使ってきます。戦いですよ。」
Pちゃんは大学の部活の後輩で、
おっとりした私とは逆に、てきぱきした果断な性格の子でした。
全く変わっていません。
Pちゃんは、私の本気度を測るためにわざとそんな話をしたのだと思います。
そして私は「そんな自分が卑怯だと思うやり方で離婚はしたくない」と思いました。
私
「Pちゃんありがとう。今はOがどういう出方をしてくるかわからないけど
Oが離婚に向けて動き出したら、Pちゃんに相談するわね。
それまでに課税証明書は手に入れておく。
ごめんね。本当は電話の相談も有料だよね。」
Pちゃん
「30分5000円ですよ(笑)。でもほかならぬfinさんのためですから。」
Pちゃんは卒業後いったん就職してから弁護士になりたくて勉強をしたのだそうです。
学生時代からできる子でした。
きっと努力を積み重ねたんだろうなあ。
電話を切った後でそんなことを思いました。
実際にPちゃんを雇うのは、物理的な距離から言っても現実的ではありませんでした。
また、Pちゃんのことは大好きですが、
果断で強気な手法は、私の戦い方とは合わないと思えました。
ただ、Pちゃんの話を聞いて、
「離婚をするとなったらOはどんな手を使ってくるかわからない。
卑怯なことをされないように手立ては考えておかなければ」と改めて考えました。