私の中では
たまこさんは潜水艦のイメージでした。
深く潜航していて、今どこにいるのかはわからない。
確実にいると思うけれど、それを確かめる術もない。
時々浮上してくる。
あっと思うともういなくなっている。
対する私は大海をゆうゆうと航行する戦艦です。
強い。潜水艦の魚雷を受けても沈まない。
でも小回りが利かず、旋回もなかなかできない。
どっしりと構えているように見えて
少しずつ魚雷の攻撃が効いてきている。
そろそろ傾き始めている。
私がゆっくり沈み始めたら
たまこさんはぐっと浮上してくるでしょう。
たまこさんは私が海の底に沈んでいくのを見届けてから
Oの花嫁になって幸せにほほ笑むのでしょう。
最後まで誇り高く進むと決めていました。
子どもたちが独立したらもう頑張る必要はない。
その時は静かに沈んで見せます。
私の最期を見届けてくださいね、たまこさん。
そんなイメージで日々を過ごしていました。