長男が進学で家を出るとき
この子はもうこの家に住むことはないと確信していました。
私のイメージでは
グリム童話で18歳になった息子がわずかな荷物をもって家を出て
冒険の旅に出るみたいな感じでした。
この子が大学に入るまで頑張れた!
第1段階クリアでした。
それからは家事、添削の仕事、マルの世話、次男のサッカーのお手伝いで忙しい毎日。
でも1日に1度は発覚した日の悲しい場面を必ず思い出して胸が痛むのでした。
そして1日で1番緊張するのが、Oが帰宅するときです。
家を散らかしていないか、ご飯の支度はできているか、
「ピンポーン」とドアベルが鳴るとびくっとしました。
そんな時助けてくれるのがマル。
マルが走ってOを迎えに行き、床を転げまわって喜んでくれるので
どうしたってOもご機嫌になってしまいます。
マルの話なら、私からOに話しかけることもできますし
Oもちゃんと聞いてくれました。
マルのおかげで表面はごまかせても、
Oは私がOのパートナーにふさわしいかどうか考えている最中であり、
私はOの結論を待っているというのがその時の状態でした。
https://ameblo.jp/fin0921/entry-12629368982.html
O 「人生半ばを過ぎて、これから人生を共にするのが本当にfinでいいのか、考えている」
私 「その結論が出たら言ってくれるの?」
O 「言うよ」
私 「結論が出るまでどのくらいかかる?」
O 「さあ、わからない。
俺の周りの人すべてが俺をバカだというだろうし、自分でもバカだと思う。
でも自分の人生だから」
Oの結論が出るまでに何とか次男も大学に入れてやりたい。
次男はまだ中学生で、大学なんて気が遠くなるほど先のような気がしていました。
