主婦業と添削の仕事と、次男のサッカーチームのお手伝いで
忙しく過ごすうちに日が過ぎていきました。
強い女なので、外では笑顔で、Oの前では菩薩のように穏やかに。
怒られても静かに「ごめんなさい」と謝るにとどめていました。
難しいことはありました。
子どもがスポーツをしていると夕方までお手伝いがあります。
週末に朝から駆り出されることもあります。
それで家事がおろそかになるとOの嫌みが炸裂します。
周囲からは「旦那様に気を遣うまれにみる良妻賢母」と言われましたが
モラハラが怖いだけでした。
ある日曜日の夜、もうすぐ夕食という時間に家の電話が鳴り、
私が手が離せなかったので代わりにOが出ました。
O 「はい・・・・・はい」(ちょっと迷惑そう)
セールスの電話かなと思っていたら
O 「はい。すみませんが、明日にしていただけませんか。
はい。(ため息)いえ、今は都合が悪いので、月曜日にお願いします。」
Oは電話を切って「仕事の電話だった。」と言いました。
いや、これはたまこさんでしょう。
仕事の電話なら「お世話になります」の一言があるだろうし、
自宅にいるときに仕事の電話が入って「明日にしてください」はあり得ません。
前も二人で買い物をしているときに携帯に電話が入り、
同じように「すみません。今都合が悪いので明日にしていただけますか?」と言って
切ったことがあり、そのときもたまこさんだな、と思ったのですが、
今回はOが不機嫌で、迷惑そうでした。
すぐ切りたそうなのに相手が話すので不機嫌さが次第に増していきました。
ケンカ中?Oが携帯に出ないので思い余って自宅の電話にかけてきた?
申し訳ないけど「いい気味」と思ってしまいました。
「このまま破局しちゃえばいいのに」って。
どうしてもたまこさんのことを悪く思ってしまう。お互い様でしょうが。。
だからってOがたまこさんと別れてくれるのではないかなんて
もう期待するつもりはありませんでした。
「たまこと別れる」って、少なくとも3回はOの口から聞いています。
でもいつの間にか復活し、そのたびに絆を深めている2人です。
私は私にできることをするだけでした。