不倫発覚時、Oとたまこさんはお付き合いをはじめて6か月目

ラブラブなときだったのでしょう。

 

発覚して「彼女を傷つけずに別れるためにこれからも付き合う」という

理解しがたい理由で2人は水面下で交際継続。

 

バレバレな嘘をつきながら電話やメール、

そして時には出張の名を借りた旅行で付き合いを深めていきました。

 

さて、妻の私とすれば、私にばれて別れない時点でもう私たち夫婦は終わり。

でも、まずは経済的な不安、子供の受験など心配が多々あり

とにかく家を出ることはできなかった。

Oも家を出なかったので一緒に暮らすしかなかった。

 

不思議なもので、子どもたちやご近所さんの前では笑顔でいられるし

実家でも普通にできていました。

やせたけど、「ダイエット成功した?」というやせかたでした。

誰も気づかない中、家庭の崩壊は静かに進んでいきました。

 

不倫2年目の終わりごろから、Oの週末にかかる出張が急に増えていきました。

以前なら金曜日に終わる出張なら無理しても自宅に帰っていたのに

泊まって土曜日に帰ってくるようになりました。

 

それはある出張から帰った夜のことでした。

「俺たちはいまちょっとぎくしゃくしている。

少しfinと距離を置きたい。家を出ることを考えている。

どこかにアパートを借りて、週末だけ帰ってくるようにしようと思う。

今ネットでアパートを探しているところだ」

 

彼女と自由に会えるように、あるいは同棲できるように

家を出たいのではないの?

本当の理由を隠して別居しようなんて、あなたはそんなに卑怯な人だったの?

と思ったけど言えませんでした。

 

それから何日たっても家を出ていく様子がないOに

「家を出るっていう話はどうなったの?」と聞くと

「いや、それは・・」と口ごもり、何となくごまかされてしまいました。

とにかく、Oが家を出ることはありませんでした。