The thought without the end -19ページ目
クリスヒョンに連れられて別室へと入った俺とカイ。
「カイ。さっきのはどういう意味だ?」
若干ふてくされてるカイ。
「そのまんまの意味だよ。」
俺を睨みつける事は忘れない。

「クリスヒョン。俺、ギョンスの事が好きだ。ずっとそうだった。友達としてでなく、愛情だと思う。でも、それは俺の中で決着はついてるんだ。俺はあいつの一番理解してやれる友達でずっといたいって思ったんだよ。だから愛情の意味での告白はしてない。ただ、カイはそうではなかったみたい。」
クリスヒョンが顔をカイにむけた。

「ずっと前から・・・俺、何かっていうとギョンスヒョンだったでしょ?それが何か気づいてなかったんだ。まさか自分が男に惚れるなんて考えもしなかったし。でも、気づいてしまったらもうダメだった。言ったよ。ヒョンに。」

「ぁぁ。それでなのか、最近ギョンスが変わったって思ってたよ。それで・・・?お前ギョンスに怒られただろ?あいつがそれを受け入れるとは思えない。」
やっぱ、だれもがそう思うんだろな。
まさか、あいつが・・・。

答えることが出来ないカイと、俺。
そんな二人をみてクリスヒョンは驚いた。

「ぇ?まさか・・・まさかとは思うが。あいつがカイを受け入れたのか?」
二人して小さく頷く。
その頷きを見てカイは
「何でチャニョルヒョンが知ってるの?あの人チャニョルヒョンに何かいったの?」
「何で俺が知ってちゃ悪いんだよ!俺とあいつは元からの友達だろうがよ。あいつの様子がおかしくて聞いたさ。勿論、すっかり話すような奴じゃないけどな。」
「くっそ。そこがムカつくんだよ。俺には何も言わない。なのに、ヒョンに言ってるなんて・・・」
「そ!そこなんだよ。そう、素直になれないあいつに、さっきはもっと素直になれって言ってたんだよ。それにしてもなんだ?カイ。お前・・・指の傷ってなんなんだ?皆女が出来たんだとはやしたてて・・そりゃ、ギョンスも気分落ちるだろ。」

「待て。どうなってるんだ?カイ。お前・・・ギョンスとそうなっておきながら浮気か?」

メンバーに手を出しておきながら、ほかへ目を向けるなんてしょうがないやつだ。
もちろん、俺もクリスヒョンも一気にカイに詰め寄る形になる。

「ぇ?これ・・・あの人が付けたんだけど・・・。」
「ええええええ!!!」
クリスヒョンと俺の驚きは凄いものだった。
「しかもさ。あの人・・・それ覚えてないみたいで・・」
「えええええええ!!!」

ちゅーか、俺ヤバい。
ギョンスにそんな一面があったなんて・・・
驚きと・・・あのギョンスとそんな関係に・・と思った瞬間の後悔。
「くそっ!お前な!俺も本気で好きだったんだぞ!俺にそんなこと聞かせてくれるなよ・・・」
パンチを思いっきりカイの腹にぶち込んだ。

腹を抑えてかがみ込むカイ。
俺のコブシをつかまえてクリスヒョンが間に入る。
「とにかくだ。カイ。お前本気の本気なのか?メンバーだぞ?二人が今後こじれたりしていろんな迷惑がメンバーにかかる。それを承知ですすめたことなんだろうな?」

「皆、俺を子ども扱いしてるようだけど・・俺は本気だよ。もちろん、何かあったらメンバーに迷惑をかけるって事も承知だよ。それでも本気なんだ。こっからの約束とかそういうのは正直わかんないよ。でも、こんだけ本気で思っててあの人を嫌いになんかなれっこないと思うんだ。もし、喧嘩とかして何かの理由で別れなきゃいけないって事があったとしても、俺はずっとあの人愛するよ。何度も何度も考えた。それでもどうしてもあの人が欲しかったんだよ。あの人・・受け入れてはくれたけど、いまいち何を考えているのかが見えない。俺の方だよ。不安なのは。」

「それは・・・ギョンスだからさ。あいつも考えたと思う。今もな。でも、あいつが受け入れたんだ。お前に惚れてるからだと思う。たぶん・・・何も言わないのは、お前の逃げ道を用意してる・・・のかもな。」
俺の言葉にクリスヒョンの言葉が続く。
「どう考えてもお前の人生においてもギョンスの人生においても、欠点になることは間違いないんだ。お前たちがどれだけ真剣であっても、それを理解してくれる人はそういないだろう。続けば続くほど苦しくなるのはお前たちだ。ギョンスはあんな奴だ。簡単に考えるやつじゃない。きっと真剣に思ってるんだろうが、そこであいつがお前に何かを求めてしまったら?お前はそれを受け止められるのか?その難しさをわかってるからじゃないのか?」

ギョンス・・
お前はすでに苦しんでるんだよな?
あいつの苦しみを解き放ってやれるのなら、なんでもするのに・・・。

その日、
俺たちは時間の許すかぎり、話し合った。
とはいえ・・
なんの解決も出来る訳はない。

二人が本気だからこそ。