劇映画「R100」 | フィルム小僧のブログ

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この風変わりなタイトルは映画のレイティングシステムで用いられるRの意味で、実際なら100歳未満入場禁止なんだろうが、作り手が規制や、色々な世界観捉われない作品創りを意図している。監督はお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志で、脚本は構成作家数人と監督がアイデアを出し合って作ったオリジナル作品。松本監督は今作で監督4本目となる

私は今回が初めてなので、プロデューサーから監督はシャイで人見知りですからと教えられ、助監督からは撮影中は段取り良く等、注意事項を聞いたが、私の印象では映画に関しては門外漢という意識があるからだろうか監督という立場であるのに終始恐縮していて、テレビのお笑いの世界とは一線を画した作品を作ろうとしているのを感じた。

内容は大森南朋さんが主演で謎のクラブに入会してしまった男を演じ、彼の日常生活に次々現われる個性的な女達が、想像絶する体験を繰り広げるファンタジーエンターテイメント。

監督からデジタルで撮影するよりフィルムの持つ粒子感が欲しいと懇願されたので、35mmの階調の良さよりスーパー16mmで撮影して粒子感を大切にした。さらにDIで色味を抑え、暗部を締めて白黒に近い感じの色調を狙った。

今は絶賛編集中。台本通り繋がったラッシュが思った効果を出していないと、監督の奇想天外の編集アイデアで今日も編集室は大荒れです。


制作:ファントムフィルム 

監督:松本仁志  照明:吉角荘介

撮影助手:古長真也 新島克則 田川雄一 

廣田恒平 
(映画撮影誌より)