羊たちの沈黙 | Let's talk about...

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あくまでも個人的な映画論です。ネタバレにご注意ください。



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中学1年のとき、幼馴染と二人でこの映画を見て恐怖に震えたのを今でも覚えている。
私たち二人は吹奏楽部に所属していて、週末も夏休みも、ほとんど毎日練習漬けでろくに休みもなかったのだが、その薄暗い初秋の土曜の午後は、どうやら部活は休みだったらしい。

中坊二人が見ても、理解できるストーリーテリングの巧さもさることながら、やはりジョディ・フォスターが最高だった。彼女のアイスブルーの瞳、きりっと細い鼻筋、知性的な口元・・・。
オープニングのシーンでの、霧深い林の中で、汗まみれになりトレーニングをするシーンから彼女の虜になった。


何がきっかけで見たいと思ったかはよく覚えていないのだが、レンタルビデオ店で話題作だったのだろう、借りてきて幼馴染を誘い見た。(その後、彼女とは、死霊のはらわたを一緒にみてお互いとても鬱々としてしまった思い出などがある・・)


最近久方ぶりに(10年ぶりくらいで)再見してみたのだが、ものすごくおもしろかった。。。筋書きなどもわかりきっているのに、グイグイと引き込まれてしまった。(見終わったあとにすぐもう一回見たくなってしまったほどだ。)
そういえば、初めて日本語字幕なしで鑑賞し、ダイアログがダイレクトに頭の中に入ってきたのも、それも再びこの映画を楽しめたことの要因だろう。原文で原作も読んでみたいが、(ものぐさなたちで致し方ないが・・・)単語など難しそうだし、日本語の原作をまず読んでみようと思う。


アンソニー・ホプキンスもレクター博士が乗り移っているとしか思えない。
ジョディー・フォスターとの心理戦には参った。二人とも演技とは思えないほどのリアリティーなので、実際に彼らのそばで会話を聞いているかのような錯覚に襲われてしまった。

彼は、レクター博士のその後を描いた、ハンニバル(ハニバル、日本語もハニバルにしてくれないのだろうか・・ハニバルのほうが言いやすいではないか・・)でも、レクター博士を熱演しているが、やはり、奇怪かつ残酷な描写のほうが際立ってしまって、羊たちの沈黙と比にならないほどの凡作だったのでがっかりだった。そのほかに、レッド・ドラゴン、アンソニー・ホプキンスは出ていないが、レクター博士の生い立ちを描いたハンニバル・ライジング、などもあるが・・やはり羊たちの沈黙の、独房のなかのレクター博士が一番なのかもしれない。


それにしても、早く我が娘とこういう映画が一緒にみたい。
イギリス版のDVDのレーティングが18歳以下の鑑賞はお薦めしない、となっているが、私はこれを12歳やそこらで見たのだな・・と思うと、複雑だが・・・娘が15歳くらいになったらよいか、と思う。



ガラス越しのレクター博士・・

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スコット・グレン演じるクロフォード主任捜査官

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このシーンは何度見ても手に汗握ってしまう。
映画館で見てみたい。

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