今日は、最初に術前写真を見ていただきます。
50代後半の女性です。
施術前のお写真。
・・・結構、たるみがあるのですが・・・、顔全体を見るとボリュームはあまり不足していません。
骨格の骨委縮の程度も少ないです。
〇で囲った部分の脂肪(buccal fatバッカルファットと言います。)が非常に多くて重いタイプです。本来、このbuccal fatは奥の方~にあるのですが、加齢とともに広頚筋が緩んでくると弛んだmasseteric ligament(支持靱帯)に乗っかるように奥の方~からはみ出してきて、やがてこの靭帯の範囲をはみ出して前に前に出てきよるんですわずしっとね・・・。(←マリオネットラインが深くなる要因)もちろんbuccal fatだけでなく、浅層脂肪も垂れ下がります。
こういう脂肪が多くて重いタイプのお顔は、フィラー注入が最も苦手とするタイプで。リフティングポイントをフルに活用しても、このたるみが重すぎて引き上げにくいし・・・、これ以上フィラーでボリュームも増やしたくない
こういう場合は・・・
そう、糸を使って脂肪の位置移動を行ないたるみを引き上げます
ほうれい線が少し目立つといえば目立つのかもしれませんが、この状態でほうれい線を浅くしてしまうと、全体にのっぺり感(こんな日本語あるのかしら?)が出てしまい、余計不自然になってしまうと思います。
ということで、
この方の場合は、フィラーではなくスレッド(糸)によるリフティングをご提案させていただきました。
続きます。