こちらのブログは、いわきクリニック形成外科・皮フ科 院長 岩城 佳津美 がお届けするフィラー注入専用のブログです。当院はフィラー注入ご希望の患者様が大変多く、全国からご来院いただいております。またフィラー注入に関連した医師向けの講演・指導・学会発表・書籍の執筆なども多数おこなっています。フィラー注入に関して基本的なところから症例まで分かりやすく、幅広い内容を伝えしてゆければと思っております。(今までブログに書いてきた内容も少しずつこちらに移動させていただく予定です。)

 

続きです。

 

前回はこめかみのリフティング効果について述べましたが、さらに次のリフティングポイントについてご説明してゆきますウインクキラキラ

 

顔には、支持靭帯という線維性の靭帯(顔面骨と軟部組織をつなぐ靭帯)・・・分かりやすく言うと、脂肪や皮膚からなる顔のお面を、支持靭帯というゴムで骨に留めているイメージですかね?・・・がいくつかあるのですが、この靭帯が加齢とともに伸びてたるむことが、顔のたるみの大きな要因となっています。

 

特に頬や下顎部のたるみに関係するのが、Zygomatic lig.(ザイゴマティックリガメント)とMasseteric lig(マッセテリックリガメント)の二つですが、この二つの支持靭帯を一緒にたくしあげて、画鋲でくい打ちするようなポイントがあります。

お顔に白でマーキングしているのが、二つの靭帯の位置です。

右図の黄色いポイントで示したところで皮膚を引っ張り上げてみると、顔がリフトアップし、靭帯が二つとも引き上がるのが分かります。ここが、最も効果的なリフティングポイントになりますグッ!

 

しかし、この位置(靭帯の下かつ、頬骨弓の骨膜上)に、ずれないようにバッチリ注入しないと十分な効果が得られず、これが簡単そうでちょっとしたコツが要りますドクロ

失敗しないテクニックがありますが、それは最近、学会で動画で解説しております。ここは患者様向けのブログなので、そこは割愛させていただくとして・・・

 

ほんの0.1cc注入するだけで、おお~っ拍手!!というぐらいリフトアップするケースもあれば、皮下組織が厚くて重いタイプの方ですと、やはりリフト力は弱くなります・・・笑い泣きひとつの画鋲で重いものは留めれないのと同じですね・・・ずり落ちますw

 

皮下組織の薄い(=軽い)人の方がリフトアップしやすくなりますが、あまり痩せておられると、この少量のヒアルロン酸の塊が、ポコッと浮き出て目立ってしまうこともあります。

 

ちょっと匙加減が必要です真顔!!

 

さらに頬部にはもう一つ重要なリフティングポイントがありますが、これは次回にOK音符

 

あきこクリニックの田中亜希子先生がブログで、こちらのブログをご紹介してくださいましたルンルン。今週末は、某社の大規模なセミナーがあるのですが、亜希子先生も私も演者として登壇予定です~。また台風が来ていて、また帰宅難民になるのではないかと少々不安・・・滝汗