前回はワークショップ・モデルについてお話しました
その時に軽ーくライティングの授業風景を紹介しましたので、
今回はもっと詳しく説明できればと思います!
まず、従来のライティングの授業では
算数と同様に文法やボキャブラリー、句読点の使い方をまとめた
プリントをこなす感じでした
たまに読書感想文を書くかなーと
でも、大人になったらプリントなんてやらないし
読書感想文も滅多に書かないじゃん
大学に入れば当たり前のようにエッセー書け、テーゼ書けとなり
12年間の教育を経てきたはずなのに「・・・アレ?」ってなる
だから、ワークショップにプリントは一切ない![]()
まず生活で実際に読んだり触れたりする物を書き、
「書く事に慣れた人間」を育てる事を目標とします
だから図鑑に入る一ページや絵本を書いてみたりする
プランニングの段階では教師がまずジャンルを勉強します
例えば、思い出作文的な物を書かせたいなら
いくつか例文を用意し、勉強します
だいたい理想系1個、等身大2個、先生が書いたの1個
例文と一緒にいくつか考えてみます
- どんな要素があればそのジャンルになるのか
- 何ができれば「成功」になるのか
- どんな事に生徒は躓くのか、何に興味を持つのか
- 生徒に何をして欲しいのか
そこから10個程、授業で教えられるミニ・ポイントを探します
- いつ・どこ・だれがきちんと伝わっている
- 掴みが面白い
- 結末に感想や独自の視点をいれる
・・・などなど
生徒の年齢や学年によってここは変わるけど、
ポイントは例文からポイントを引き出すこと
現実世界で行われていることに価値があるからね
ぴったりなのがないなら、自分の例文にいれて調整してもいいし
授業の方向性がだいたい理解出来たら、
まずは生徒に例文を全て読み聞かせる
この部分はImmersion(イマージョン・どっぷり浸かる)と言います
例文を読み、
そのジャンル特有の事をいくつかサブリミナルに伝える
「見て、これ絵本と違って一枚にまとまっているね」
「最後は感想が乗っているね」
「これを読んでどう言う気持ちになる?どうしてこの人はコレを書いたのかな?」
と考えさせ、ジャンルを勉強する準備をする
そして用意した例文を読み切ったら、実際に生徒に渡し
何か気づく事があるかを考えてもらう
そして、生徒が気づいた事を表にまとめて・・・
↑は図鑑の勉強の時、↓表は絵本の時
Immersion完了!
次週からやっと授業に移れます
明日の記事に授業風景をお見せします!
もっとワークショップの事を知りたいっ!と言う方には
是非、ライティング・ワークショップの先駆者を知って欲しいです
マット・グラバーさん
・・・は教師と校長を務めた頃の経験を生かした視点から物事を考える方
実際に彼が手掛ける勉強会に参加したことありますが、
とっても分かりやすく、頭の回転が早い人だった
著作はまだ英語だけですが、気になる方は是非!

