過去ログですが、新しさを感じるので再録します。

リブログ記事の主旨はすごく理解できて、そのとおりだとは思う。

 

ネルソン・マンデラ大統領はかってテロリストだった。

南アフリカは、先住民である黒人を、

ヨーロッパから侵入した白人たちが差別する政策の国だった。

マンデラは白人に復讐し、怒りを示すためにテロを行っていた。

他の黒人も集団で暴力行為を繰り返していた。

白人警官が黒人を打ち据える映像がニュースで流れた。

 

マンデラはテロリストとして逮捕され、終身刑だった。

 

国際社会の声や外国の不買運動のため、南アフリカ政府はマンデラを解放。

マンデラは「復讐したい」という気持ちが、まだ存在していた。

 

しかし未来のため、希望のため、それを封印し、国民にも憎しみをやめることを呼びかけた。

その演説は感動を呼び、マンデラは南アフリカ初の黒人大統領になった。

人種の壁を越えて、南アフリカの人たちが幸せになるためにはどうしたらいいのだろう?

と考えたに違いない。

 

これを日本・中国・韓国・朝鮮にあてはめることはできない。

 

「憎悪からは何も生まれない」

加害者のお前が言うな!!なのである。

 

「日本はアメリカへの憎しみを乗り越えた」

それは真実ではない。

 

「長いものにまかれろ」

 

「長いもの」が日本政府と日本軍でなくて「アメリカ国」になっただけのことだ。

それは現在も続いている。

 

日中戦争や太平洋戦争は日本人全体が望んだことであり、

アメリカ以上に恐ろしかったのが、

日本人間の密告や孤立なのである。

特高警察、言論弾圧、隣組、・・憎むべきものは遠くの「鬼畜米英」でなくて

一番近い者たちだった。

 

戦後、

アメリカの援助やアメリカの文化と豊かさが、

日本人の目標になっていった。(アメリカのプロガンダも大きいけどね)

「どこかの国が恐いのでない、平和でないことが恐い」

その思いが「加害国」日本に広まり、

世界を巻き込む平和運動にもつながってゆく。

 

でも韓国や中国に押し付けてはいけない。

歴史がぜんぜん違うのだ。

戦後もぜんぜん違うのだ。

 

自分たちの意思でなく、突然他国の人間が来ていつのまにか自分たちの上に立って、

自分たちを使ってゆく。他国の者は裕福で、昔からここに住んでいる自分たちは、

あいかわらず貧しい。

自分たちの言葉でなく、他国の言葉と文字を使うように、

プレッシャーをかけられてゆく。

女の子が消える。

何十年も経ってから、彼女らは他国の軍隊にだまされて、

性欲を満たすために使役させられていたと打ち明けられた。

他国の者からいつも侮辱的な言葉が投げかけられ、さげすまれてゆく。

突然他国の軍隊が来て、自分たちの生活を破壊する。

死んだり暴力を振るわれたりする者もいる。

レイプされる者もいる。

 

それらは自分たちが望んだことではない。

 

日本人がいなくなっても韓国・朝鮮は「自由」ではなかった。

朝鮮半島はもともとひとつの国だった。

日本がいなくなってから、アメリカにつくかソビエトにつくかで

朝鮮人が同胞間で血を流し合う「朝鮮戦争」が起きた。

戦争が終わってからも、韓国は軍事政権が続いた。

 

韓国人は、言論弾圧が続く軍事政権の下でも「自由な表現」を磨き、

それが現在の「韓国映画・ドラマ」の原動力になっている。

そして軍事政権を倒し、民主主義国家を自分たちの力で作りあげた。

 

日本人にはできないだろう。

パク・クネ退陣が実現したのは、

その時の「民衆の心意気」が継承されていたからなのだと思う。

 

朝鮮戦争のおかげで日本は「朝鮮特需」を得て景気がよくなった。

ベトナム戦争の時もそうだった。

 

自分の欠点や失敗を見るのは辛い。

 

自分の幸せが、他者の犠牲の上に成立していると自覚するのは辛い。

 

なら、「他人のふり見てわがふり直せ」

でもいいのではないか?

 

「植民地」「併合」とは何か、世界に出て仕事をするなら、嫌でもわかるだろう。

 

「経済的植民地」というものもある。

 

南アフリカだけでない、

アメリカが、ヨーロッパが、他国・他の大陸へ行って、先住民という人たちにどうしたのか?

日本はどうだったのか?

現在のISがなぜ生まれたのか?

イラク戦争でアメリカの「敵」だったはずの「フセイン大統領」がなぜ生まれたのか?

イラン政府がアメリカを敵視している理由は?

キューバのアイコン「エルネスト・ゲバラ」と前カストロ議長って何?

ゲバラの国連での演説は?

 

嫌でも知ることになるだろう。

その目で、自分たち日本も見てみればいいと思う。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ソースは映画「ネルソン・マンデラ」「インビクタス」

韓国映画「弁護人」「ベテラン」

「戦争と平和図書館」の本。

Wamの講座。NHKスペシャル。NHKETV

 

本日のお話おわり。

リブログ記事もご覧ください。一番下です。