4人部屋の1つのベッドは、入れ替わりが多く、

ときどき産後の褥婦さんが入ってきました。


子どもの面会は避けることができても、

隣のベッドの赤ちゃんの声は避けられません。


ホニャホニャという小さな泣き声。

洗面台に置かれたミルトンのにおい。

面会に来る人たちの、幸せそうな会話。


それらすべてが、

私の心を静かに、でも確実にえぐっていきました。


自分の赤ちゃんが産めないと決まったわけじゃない。

異常が見つかったわけでもない。


それでも、どこかで思ってしまう。


――また、死産になるんじゃないか。


そんな不安を抱えたままの入院生活は、

毎日がただただ苦しくて仕方ありませんでした。


それでも、医療的には順調でした。


毎日の心音確認に加えて、

2〜3日おきのエコー。

(NSTは一旦中止し、25週から再開になりました)


医師は毎回、丁寧に時間をかけて

心臓、全身、胎盤の血流を確認してくれます。


エコーのたびに、

「何か見つかるんじゃないか」と息を詰める私に、


「気になるところはないね」


と、毎回お墨付きをくれました。


赤ちゃんは、少しずつ、確実に大きくなっていました。


それでも――

私は、信じきることができませんでした。