車に乗って、

棺の蓋をそっと開けました。




キンキンに冷えた保冷剤のせいか、


額に、うっすらと汗が滲んでいるように見えました。


あの時と、同じでした。




運転席と助手席に、


姉妹と夫婦、4人。


ぎゅっと一緒に乗って、家に帰りました。




太陽で車内が暖かくなりすぎたので、

妹のために季節外れのクーラーをつけました。


今回は、次の日に火葬の予約をしていたので

家に帰ってからは少し慌ただしく過ごしました。




夫は、


役所の手続きや

棺に入れるお花を買いに行ってくれました。




その間、私は


折り紙を折ったり、

家での記念撮影をしたりして


お別れの準備をしました。




何かしている方が、

気持ちが落ち着いて


不思議と涙も出ず、穏やかに過ごせました。




夫が帰ってきた頃には、

太陽はもう沈みかけていました。


続きます