2時間ほど安静と言われ、

夫と2人きりの時間。


「あっという間だったね」


自然と、同じ言葉が出ました。



ふと見ると、

洗面台に無造作に置かれたおにぎり。

慌てて来た夫の様子が伝わってきて、

少しだけ笑ってしまいました。



落ち着いて周りを見ると、

そこは娘を産んだ時と同じ部屋でした。


「あの時ここでテレビ見てたね」

「トイレ行くだけで大騒ぎだったね」


少し懐かしく感じながら、

2人で話していると、あっという間に時間が過ぎました。


部屋に戻ると、

娘の骨壷が朝と同じ場所で待っていてくれました。


「産まれたよ。見守ってくれてありがとう」


なぜか、いつもより温かく感じました。




その後、妹も戻ってきました。


写真をたくさん撮りました。


娘の時はあまり残せなかったから、

今の姿を、できるだけ残したくて。


医師が来て、解剖へ。

その前に、たくさん写真を撮って

「お願いします」と送り出しました。

戻ってきた妹は、

ガーゼで丁寧に包まれていて、


小さな洋服を着ていました。

「おかえり」


そう声をかけると、


お姉ちゃんと同じように、

口を開けて笑っているように見えました。


夜ご飯のあと、

おっぱいを止める薬を飲みました。


あの時は、あんなに悲しかったのに、

今回はその感情がほとんどありませんでした。


そのまま眠りにつきました。


骨壷のお姉ちゃんと、妹。

夫と私。


4人で並んで、

静かに、ゆっくりと眠りました。


続きます