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| 9回、この日3つ目の三振を喫する新井貴 |
「中日1-0阪神」(10日、ナゴド)
今季初の5連勝はならなかった。阪神はチェン‐浅尾のリレーの前にわずか4安打の完封負け。初回1死一、三塁の絶好機で空振り三振に終わった4番・新井貴浩内野手(34)は「あそこで点を入れとかにゃいけん」と自分を責めた。4番が打てば勝てるし、打たなければ負ける。頼むぞ4番、次こそ打ってくれ!
1点が遠かった。前夜、中日に味わわせた苦い思いを、1日たって今度は阪神が味わうことになろうとは。1‐0の勝利から一転して、0‐1の敗戦。試合後の真弓監督もまず「ふう」と、大きなため息をついた。
一回1死から平野、鳥谷の連打でつかんだ一、三塁の先制機。ここで打席に立った4番・新井のバットは、2ストライクから3球目の高めの速球に空を切り3球三振。続くマートンも一ゴロに倒れ、チャンスを逃した。
片岡打撃コーチは「今日は初回やろ。4番が打てば勝つし、打てなければ負ける象徴的な試合」。新井自身も「1打席目のあそこで点を入れとかにゃいけん」。前回7月27日の対戦ではKOした天敵左腕にリベンジにあった責任を、1人で受け止めた。
守備での“ミス”も重なった。チェンと互角に投げ合ったスタンリッジが七回2死から招いた一、三塁のピンチ。堂上直の打球は三塁前へのボテボテのゴロだったが、前進してジャンピングスローした新井の一塁送球が高く浮いた。
判定は内野安打。だが、一塁・関本が飛び上がって捕球していなければタイミング的には微妙だった。1点を奪われ、久慈内野守備走塁コーチは「送球ミスだよ。低ければアウトになっていると思う」。新井自身も低く投げればアウトだったか、と問われ「そうですね。そうですね」と自分を責めた。
ただ、だからといって4番だけに責任を押しつけるわけにはいかない。真弓政権下では4度目で最多タイの5連勝と、今季初の貯金3をかけた一戦で、新井は3三振で4の0。それでも指揮官は「ストライクゾーンが広かった。お互いに、どっちも」と両軍の打者にとって厳しい状況だったとかばった。
4連勝で迎えながら、この日、真弓監督は左腕チェン対策として、1番に上本を置き、関本、浅井と右打者を起用。だがヒットを打ったのは平野と、鳥谷の両左打者のみ。打線組み替え自体が不発だった。
それでも今の阪神に、立ち止まっている時間はない。12日からのヤクルトとの敵地決戦を前に、11日の中日戦は何としても勝たねばならない。真弓監督も「いつもずっと大事な試合ですよ」と力を込めた。何より連敗しないこと。そのことは誰よりも猛虎の4番が知っているはずだ。
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