次のパーツに取り掛かろうと(ふと)
手にしたジャンパーの部品。
そうコイツは今まで見て見ぬフリをしていた
困難がお決まりの問題部である。
本体が小さいので、たいした面積では無いものの
なにより、バブル時期に流行っていた
「羽ヒラヒラジャンバー。」である。
これを3次元に起こすと当たり前だが
めっぽう時間をくらってしまう。
だが私は、せっかくの依頼の品のクオリティーは
落とす事はゼッタイにしない。!
(下手は承知のうえで。)
と心に決めていたので、ヒラヒラを1つずつ
造る事にした。・・・
・・・・・(ちねる、ちねる、ちねる、ちねる、急いで貼る。また、ちねる
ちね・・・・・・・・。)
『うううううぉぉぉぉぉーーーーーりぃぃぃあぁぁぁーーーーー!!!』
(心の声である。)
「このクソ羽根ジャンッッッ!めぇぇぇーーーー!!!」などと
(byサンジくん)
作業台をひっくり返したら、どんなに爽快だったろう。
(by星 一徹。巨人の星より。)
だが、そんな事をしてもまた同じ作業が待ってるだけなので
大人しくガマンして4日を懸けて、製作完了。
もう、私は枯れていた。そして脳裏にアノ男が ふっ と
浮かんできたのである。そう、アノ男とは
芸人・有野 晋也。である。
朝日が昇るまで夜通し、小麦粉をちねり続け
お米もどきを作ってきた男。私は、すこしだけ
彼の偉大さを身を持って知る事となった。
そして、今まで最強のパートナーであったはずの
石粉ねんどに八つ当たりをしながら
(おまえのせいだっ!。・・・)などと
心で思いつつ、少しだけ完成に近付いた
物をみて、また小さな熱を取り戻した事に
気が付いた。しんどかった一日である。
次回、第11話に続く・・・

