「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!」で「鈴木伸一関連作品上映会」に行きました/6.16 | figlia-del-soleのブログ

「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!」で「鈴木伸一関連作品上映会」に行きました/6.16

トキワ荘マンガミュージアム特別企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!~トキワ荘からアニメの世界へ~」(2024.4.6~7.15) で「鈴木伸一関連作品上映会」に行きました(2024.6.16)@トキワ荘マンガミュージアム

 

 

ラーメン大好き小池さん」。トキワ荘の鈴木伸一といえばこの「小池さん」のモデルということはご存じの方も多いと思いますが、実際にどのような人物か知らない方もいらっしゃるかもしれません。

 

マンガ家の梁山泊ともいわれるトキワ荘で、唯一アニメーションの道へと進み、今もなお現役でその道を歩み続けている人物、それが鈴木伸一です。 

 

   *   *   *

 

トキワ荘マンガミュージアムにはいつも平日に行くのですが 上映会のために日曜に行ったため人も多く 早めに着いて(暑いので...)じっくり観ました あまり予約時間にふりまわされなくとも大丈夫😊 

 

 鈴木先生の部屋でラーメンを手に(笑)

 

鈴木伸一先生には3人の恩師がいるそうです 漫画家の中村伊助先生は 上京を助けたりされた親族に近い方 横山隆一先生は「フクちゃん」の作者で「おとぎプロ」に招いた方  そして手塚治虫先生ですね 

 

 左から横山先生 手塚先生 本人

 

鈴木先生は トキワ荘に2年住んだあと アニメの世界に入り おとぎ話を制作されていたおとぎプロで活躍しますが 鉄腕アトム(1963)を観てこれからはSFアニメの世界になるだろうと感じ おとぎプロを出てスタジオゼロを設立します 弟子を取らないと言われた横山先生が鈴木先生を弟子と言ってくださりとても嬉しかったそうです

 

  アニメ制作道具プラクシノスコープ

 

しかしすぐには仕事がなく 手塚先生がそれならと依頼されたのが鉄腕アトム「ミドロが沼の巻」だったのですが 「クセがあって初めて漫画家」と言われるように それぞれの漫画家のクセが出てしまいあとから手直し... 最初の納品で言ってくれたらあとは直せたかもしれないのに...とは上映会での鈴木先生のコメントでした!

 

好きだからやれる 絵が動くのは命を生み出すようなものでアニメ制作に憧れた とは館内上映での先生の言葉でした 

 

 ミュージアムの向かいもレトロですね

 

    *   *   *

 

上映会会場となるトキワ荘通り昭和レトロ館に行き 1階で開催されていた『ゲンガノミカタ展inとしまを先に観ました 原画は美しいですが保管が難しいですね...

 

上映会は限定20名先着順で 友人に教えていただき間に合いました(笑)

 

   すぐそばにある昭和レトロ館

 

スタジオゼロ作品 「鉄腕アトム」より第34 話「ミドロが沼の巻」(1963)

鈴木先生の解説によると アメリカが買ってまた買戻したり 誰がどのキャラを担当するか相談はなく ゲラ刷りを渡されてその場でソロバンをはじいて金額も決めて なんとキャラ表も見ずに(笑)猛スピードで描いていったそうです 漫画家がよってたかって作り上げた唯一無二の当時のアニメ作品で さすがに二度と依頼はなかったとのこと 手直しとバンクを使いどうにか放映にこぎつけましたが 観ていてあからさまに特徴の出ているものは少ないのはそのためでしょう

 

 

スタジオゼロ作品 「レインボー戦隊ロビン」(1966)より「怪星人あらわる(第1話)」と「消えた豪華船」(第29話)  

 

ロビン懐かしい~💕 主題歌も2種類あり両方聴けてよかった😊

第1話は鈴木先生はアニメーターとして参加 第29話は作画監督として参加されたそうです 

第1話に新聞記者役でラーメンの小池さんのキャラが写されると会場からは笑いが...当時のほほえましいシーンですね💛

 

ちなみに日本初のカラーアニメは 1965年のジャングル大帝で それまでは白黒アニメでした 

昭和のテレビアニメリストは こちら

 

ぼくらマンガ家 トキワ荘物語」(1981)  

これは辻真先先生が脚本を書かれた トキワ荘解体1年前に作られたアニメです あちこちのシーンでトキワ荘の先生方の作品のキャラが登場して会場からも笑いが...( ´艸`)

ラーメンの屋台には006がいてラーメン作ったり🍜 お正月のシーンではおそ松くんたちが羽根つきしたり色々楽しかったです

 

赤塚先生は台所の流しで行水をされましたが石森先生は実はされなかったそうで 今では二人が行水をしたのが定説となっていますが実は…という隠れた秘話も伺いました😲

 

ストーリーは高校時代にそれぞれの地で「漫画少年」に投稿していた漫画家のタマゴたちが上京し共同生活を始め さまざまなエピソードが描かれ ラストは赤塚先生がスランプを脱してギャグ漫画を描き始めるというものでした 

 

トキワ荘マンガミュージアムにちなんだ施設で トキワ荘のアニメを観るという稀有な体験に浸った1日でした... 🏠

 

 トキワ荘マンガミュージアムを  うしろから見たところ 

 

特別企画展「鈴木伸一のアニメーションづくりは楽しい!!~トキワ荘からアニメの世界へ~」 開催のお知らせは こちら

 

鈴木伸一関連作品上映会」のお知らせは こちら

 

 いただいたチラシや缶バッチ