「誤読のイタリア」(光文社新書)を読み イタリア語で感想を話しました | figlia-del-soleのブログ

「誤読のイタリア」(光文社新書)を読み イタリア語で感想を話しました

「誤読のイタリア」(光文社新書)を読み イタリア語で感想を話しました

 

 

ディエゴ・マルティーノ氏の著書『誤読のイタリアを読んで感想をイタリア語で話すという宿題をいただきました😊

 

プーリア出身のディエゴ氏は イタリア文化会館で開催されたタランテッラのイベントでゲスト出演されてらしたので お見かけしたことがあります 流ちょうな日本語を話されていらっしゃいました😲

 

    *      *      *

 

『誤読のイタリア』が描写する「イタリア人像」には、皆に知られている部分と、まったく知られていない部分のどちらもあると思う。すでに知られているところでは、イタリア人の行動。あまり知られていないところでは、その言動の理由。

本書では、イタリア文化の「形」で止まらずに、その「神髄」まで遡って説明しようとした。イタリア人の目を借りると、イタリア人への理解を深められる。そうすることで、「いつものイタリア人」でありながらまったく「新しいイタリア人」像が見えてくるのだろう。
(「まえがき」より)

    

 

『まえがき』より

 

『情報だけでは上っ面だけを捉えることはできても  深い理解は得られないし 神髄までにはたどりつくまい。 神髄までたどりつきたいならば 「目線」を変えなくてはいけない』

 

       神髄 essenza

  目線を変える  cambiare il punto di vista 

 

この目線を変えることができるか?について問われました 相手の立場に立って考えることができるか?

 

 

第1章 『誤読のイタリア人』より

 

『イタリア人男性はナンパ好きと思われているが 女性に親切にすることは自国の文化であり 誤解である 無口なイタリア人だっているのだ』

 

それはそうですよ~ 😊

 

     誤読 giudizio sbagliato, interpretazione sbagliato

     ナンパ fare la corte a ~ 

  誤解 equivoco, malinteso 

 

 

陽気にならないといい仕事はできない なので仕事中に歌を歌ったり会話もする 仕事は余裕をもってするものであり いいお金になる仕事でも無理なら断る』

 

      陽気になる  essere allegro/a

      余裕をもって  con calma

      いいお金になる  buoni guardagni

 

感想:  過労死が問題になる日本人にとっては イタリア人の働き方は違って見える 最後はちゃんと納期に間に合わせるが 間に合うかどうかハラハラさせられたり...  

無理しても高額な仕事にありつこうとする日本人とは違うのかも...  しかし仕事を断らないイタリア人も中にはいるそうです😲 ←ミケランジェロとか...

 

働きすぎについては 江戸時代等でも日本人は働きすぎだったのか?と聞かれました 

 

   過労死 Karoshi, morte da superlavoro

          納期     termine

          ハラハラさせる  inquietare 

 

 

『自由を愛するイタリア人が苦手なのは 縛られること

時間を守るのが苦手 訪問は少し遅れて着くし イタリアの大学には  "Quarto d'ora accademico"という  開始を15分遅らせる慣習もある』

 

         縛る  legare 

         守る  mantenere

 

感想:  日本人にも遅刻する人はいます イタリア人は遅刻することが多いと聞きますが 日本で働くイタリア人はほとんど遅刻はしません(# ゚Д゚) 

 

 

第2章 『誤読の人間関係』より

 

『日本では「出会いがない」というが イタリア語にはそういう表現も感覚もない😲 イタリア人はおしゃべりが好きで 距離感ゼロ スキンシップが多い 敬語を(あまり)使わない   建前と嘘(約束を守れば友情は長続きする)  ひとりでいるよりグループが好き 等々...』

 

   人間関係  relazione umane

           出会い   l'incontro

           距離感  senso di distanza 

           スキンシップ  contatto fisico

           敬語      parole formale

            建前      principio 

            ジェスチャー  i gesti

 

感想:  距離感ゼロはなんとなくわかります😊ジェスチャーも多用しますし👍 すぐに仲良くなれるイタリア人💕

先生の故郷での スキンシップの濃いエピソードにびっくり😲

 

第3章 『誤読の恋愛関係』

 

『ディエゴ氏は日本で初めて「ナンパ」「口説く」という言葉を聞いたとのことecc...😲 (中略) イタリア人の恋愛は濃くて いつも連絡を取り合っていて... 📱』

 

     口説く  convincere

              連絡を取り合う essere in contatto

 

第4章 『誤読の家族』

 

『イタリア人男性はみなマザコン?  また家族は唯一無二の大切なものです 親戚もひっくるめて家族という感覚』

 

感想:    マンモーネ(mammone)という言葉があります  イタリア人は家族を大切にするというのもよくわかります 

 

日本では 離れて住む家族に あまり頻繁には連絡しないことが多く 週末の家族でのランチもあまりしないので 自分の時間の方が大切かもしれません 親戚も家族にひっくるめて家族ととらえる感覚もないと思います

 

第5章 『誤読のイタリア料理』

 

『海外でもイタリア料理しか食べないイタリア人 ネットによるとイタリア料理は世界一人気 

アルデンテについて パスタの意味について 量の多さ エスプレッソへのこだわりecc... 』 

 うーんわかります😊 

 

まとめ

 

イタリア人にもいろいろな人がいるのです ステレオタイプでとらえるのではなく いろんな側面があることを知ってゆきたいですね💕

 

   ステレオタイプ lo stereotipo 

 

誤読のイタリアは こちら

 

   *   *   *

 

また もうひとり アブルッツォ出身のPeppeという漫画家も 「ミンゴ イタリア人がみんなモテると思うなよ」という 似たようなテーマの漫画を描かれています 彼はモデルでもあります

Peppe氏のインタビューは こちら ←ステレオタイプのイタリア人ではなく...

 

今 氏はフォスコ・マライーニの物語を描かれているそうです (NHKテレビでイタリア語で知りました)  ENDO というタイトルです

 

イタリア文化会館でのイベント「ダーチャ・マライーニ講演会「書くこと、生きること」に鳴りやまぬ拍手(2014.5.23)@イタリア文化会館」で 娘である作家ダーチャ・マライーニ氏の当時の貴重なお話を聞きました 

 

こちらも読むのが楽しみです📖