チューリップ結成50周年によせて『青春の影』が息子の結婚式で流れ やはり泣いてしまいました  | figlia-del-soleのブログ

チューリップ結成50周年によせて『青春の影』が息子の結婚式で流れ やはり泣いてしまいました 

チューリップ結成50周年によせて...チューリップの『青春の影』...聞けば必ず泣いてしまうこの歌が息子の結婚式で流れ やはり泣いてしまいました😢

 

 

 

チューリップ結成50周年のコンサートをテレビで見て 昔のことを思い出しました 

 

私にとって本当に本当に大切な思い出のしみ込んだ 何年も聞き続けた歌 

チューリップの『青春の影』... 今も聞けば涙が止まらなくなります

 

その歌を 2022年5月の息子の結婚式の時に 子供時代のスライドを流すシーンでBGMに使いたいと言われ 承諾しようか迷った末 「聞けば涙が止まらなくなるから...」と断りました😢 あまりにも大切すぎて...

 

この歌は私が 息子が幼い頃 日本で初めてのチェルノブイリの子供たちの救援活動を立ち上げた当時 毎日毎日聞き続けていた歌だったのです

ドイツが好きな私たち家族は 1989年11月9日ベルリンの壁崩壊直後に家族でベルリンに飛んで行き 現地でドイツの環境保護グループと知り合い 帰国後に縁あって 日本で最初のチェルノブイリ救援活動を始めました 

 

多くの方たちが助けてくださいました 

 

チェルノブイリの子供たちを救う小児病院やパトモス教会等の組織に日本初の募金を送り(1990.4.26 事故後4周年の日) 医薬品や救援物資を届け 心ある医師が派遣に応じてくださったり 温暖な千葉・鴨川でチェルノブイリの子供たちを静養させる「里親運動」を続けていたのです 

 

      写真:  チェルノブイリ救援の新聞記事(1990年) 2才だった息子と  

 

この 当時の私にとってはこの世の地獄ともいえる "チェルノブイリの地獄"と向き合い続けるために この歌はなくてはならないものでした

今も 聞くだけで30数年前の自分に ふっと戻れるタイムカプセルのような歌です

 

この『青春の影』は 漫画ばかり読んでいた高校生の頃ほんの少し聞いただけで おぼろげに覚えていただけなのに... タイトルも知らず歌詞もうろ覚えだったのに 救援活動が落ち着きを見せた1995年のクリスマスの朝 20年の歳月を経て 夢の中でこの歌がはっきりと聞こえてきたのです 

 

 目覚めた私は泣いていました 

 

そして近くのCDショップに行き タイトルも知らないけれど チューリップの歌で...と出だしを口ずさんだら これですね  と店員さんがCDをかけてくれました 

 

その瞬間からもう私は涙が止まらくなり そのままCDを買って帰り 泣きながら何度も何度も『青春の影』を聞き続けました その姿を 小さかった息子はうしろから見ていて ちゃんと覚えていてくれたのですね... 

 

そして 結婚式のBGMで この歌を使いたいと言ってくれた 

ほんとにありがたかった 覚えていてくれたんだね...

 

 

でも この曲を流した瞬間泣き伏してしまうくらい とてつもない思いがあふれてきて  せっかくのスライドも見られなくなるし 化粧は崩れるし(笑) と思って 何度も何度も聞いて当日泣かないですむように練習したけど...

 

でも やっぱりどうしても泣いてしまう...  当時のチェルノブイリの状況が 今のウクライナの現状とシンクロしてしまって 涙が止まらなくなるのです😢

 

結局 息子も自分で聞いて泣いてしまったとのことで 別の曲『僕が作った愛の歌』を使うことになった と聞いていましたが... なんと結婚式当日...

 

  な なんと『青春の影』が流れたのです😲

 

せっかくの化粧は涙で流れてしまい😢もぉ~大変でした(笑) でも本当に心に残る結婚式でした💒

 

私の人生をこの歌で皆と分かち合えてよかったと... 今も時々泣きながらCDを聞いています

 

     *      *      *

 

これは 自伝漫画『白い大地(Die weiße Erde)』(チェルノブイリ事故後10周年/1996.4.26発行)の『クリスマスに見た夢』のラストシーンです:

 

 チェルノブイリ救援を終えた私のもとに 『青春の影』のメロディーとともに近づいてくる  アルベルト・ハインリヒ(サイボーグ004)

 

私は若い頃漫画を描いており サイボーグ009FC元本部スタッフ/石ノ森章太郎ファンクラブの古参会員でもあります

 

そして 子供の頃にアニメや漫画で知った 萬画家石ノ森章太郎氏の代表作『サイボーグ009』に出てくるドイツ人004 ... ベルリンの壁の犠牲者であり全身武器のサイボーグ...すなわち「民族問題とテクノロジーの犠牲者」の象徴でもある彼こそが 私がドイツと出会いドイツ語を始めるきっかけであり 原作者石ノ森章太郎氏もこのことを生前よくご存じで 新聞のインタビュー等でも話してくださっておりました

 

夢の中で涙とともに聞いた『青春の影』 あまりにも大切すぎて 自伝漫画『白い大地』を自費出版(1996年4月26日)した際に JASRACに出向き著作権料をきちんと払ってきた(初体験!)

 

また 旧東ドイツでチェルノブイリの子供たちの保養里親運動が始まったのは 壁崩壊から7か月後の 1990年6月でした 

 

7月の通貨統合を前に 世の中が西独マルクに目がくらんでいる中にあって 多くの市民たちが 2500人ものチェルノブイリの子供たちを受け入れてくれたのです 

 

そのメンバーのひとりの女医さんを 当時我が家にお泊めしました 

彼女の 「自分が空腹でなければ 他人がどんなに空腹か本当にはわからないものよ」との言葉は 今も忘れられません 

 

     *      *      *

 

そして 還暦を過ぎた今 もうひとつ 涙なしには聞かれない歌があります

 

I dream」 これは 自分がいつか 愛する者たちを残してこの世を去らなければならない時を思い あるいは自分の家族が 自分がいなくなった後に自分のことを思い浮かべる時を思い浮かべながら聞いている曲です 切なくて涙が止まらない... 

 

どんなに逢いたくとも逢えなくなる切なさや苦しさ 毎朝のように見る不思議で 息が止まる程に苦しい夢 そして どんな孤独や悲しみにも微笑みながら生きるよ との言葉に 勇気づけられました 

 

チューリップの歌と出会えたこと 長い年月を経て再会し自分をここまで支えてきてくれたことに 心から感謝いたします 

 

財津さん チューリップのメンバーの皆さん 本当に本当にありがとう

 

チューリップ結成50周年によせて...