「イタリアの魅力を発見 - ブルボン王朝の街カゼルタ -その3 カゼルタ王宮の庭園  | figlia-del-soleのブログ

「イタリアの魅力を発見 - ブルボン王朝の街カゼルタ -その3 カゼルタ王宮の庭園 

「イタリアの魅力を発見 - 歴史、文化、芸術を巡る旅 ブルボン王朝の街カゼルタ (カンパニア州)」のセミナーに参加しました(2020.8.1)@リンガビーバ・イタリア語教室 - その3 カゼルタ王宮の庭園 (il parco di Reggia di Caserta)

 案内してくれたカゼルタの友人と



その2に続き その3は カゼルタ王宮の庭園です
 
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いよいよ外に出て 庭園をめぐります!

 ← 近そうに見えますが 上までたどり着くのはなかなかに大変でした!!

庭園は典型的なバロック様式(barocco)で 120ヘクタール(ettari)あり 丘陵地形となっています 
なので私が行った時は自転車を借りて上の上まで行き 遠くナポリが見えるところまで徒歩で登りました!!
泉の水が下までずーっと流れているのですが この庭園を造る時に 水が下までちゃんと流れるかどうかテストしてから作ったそうで
その絵も宮殿の中で見ました

3kmにわたって 池/プール(vasche) 滝(cascate) そしてギリシャ神話を題材にした像のある泉(fontane)などがあります
順番に見ていくと...

1. 3匹のイルカの噴水 Fontana dei tre Delfini(1773年 - 1780年)

イルカの口から水がほとばしり出ています その下には洞窟(grotta)があり  下に降りて椅子に座って休めるのですって

 3匹のイルカの噴水 fontana dei tre delfini

2. 次はアイオロスの噴水Fontana di Eolo 風の神アイオロスの噴水ですね  未完成とのこと 

3. ケレスの泉 Fontana di Cerere ケレスは豊穣の女神(dea della fertilità dei campi)  

 ケレスの泉 fontana di Cerere


4. そして アフロディテとアドニスの噴水 Fontana di Venere e Adone (1770年 - 1780年) 
 
カッラーラの大理石を使って Gaetano Salomoneが作ったものです
ヴィーナスやキューピッドが止めるのもきかずに狩りに行ったアドニスは いのししに噛まれてしまいます

 アフロディーテとアドニスの泉 fontana di Venere e Adone

5. ディアナとアクタイオンの噴水 Fontana di Diana ed Atteone e cascata - パオロ・ペルシコ、ブルネッリ、ピエトロ・ソラーリの彫刻

狩りの神ディアナが二人のニンフと入浴中なのを アクタイオンが覗いてしまってディアナの怒りをかい 鹿に変えられてしまい犬にかまれるシーンですね 大滝の上に作られており 最も迫力がありました💕

 ディアナとニンフの像 Diana e ninfe

 アクタイオン(Atteone)が鹿(cervo)に変わるシーン 右にディアナ(Diana)の像が見えますね

6.  滝の頂上の小塔 Il torrione in cima alla cascata

ここからすべてが見張らせます この泉の水はカロリーナの水道橋から引かれています
頂上には人口の洞窟(caverna)があり 小展望台(gazebo)となっています
ヴァンヴィテッリが望遠効果(effetto cannochiale)をねらったものですね

 ←  ここまで登るのは 自転車も使えずけっこう大変でした~ でも登った甲斐がありました!! ナポリまで見渡せるのですから💕

La via d’acqua e le fontane は こちら ← 写真たくさん!

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そしてずっと下まで降りると ペスキエーラ・グランデ(La Peschiera Grande)という人口湖があります
フェルディナンド王の食卓にのぼる魚の養殖(allevare i pesci)と 8才の王のための海戦ごっこ(battaglie navali)ができたそうです

castellucciaの説明もしていたたきました 1500年に建てられて フェルディナンド王が戦争ごっこをしたそうですが 

今はさまざまな植物が植えられた庭園になっています

そしてイギリス式庭園 il giardino all'inglese e criptoportico


人工的なフランス式庭園とは対照的に ナチュラルですがとても手が込んでいます
そして 世界中の植物を植民地から集めてここに植えていたそうです レバノン杉(il cedro del Libano)などもあります
また ヴィーナスの水浴像(il Bagno di Venere)は カッラーラの大理石からTommaso Solariが彫ったそうです 後ろ姿が美しい💕

 ヴィーナスの水浴像 il Bagno di Venere

カゼルタの友人が 「右と左どっちに行きたい?」と聞くので 右!と答えたら 歩いてゆくと背中からのヴィーナスが見えました!
ということは もし左と言っていたら 真正面からのヴィーナス像が見えたのかも?

そしてここは迷う位広いのです!  でもミステリアスで 暗くならないうちはゆっくり歩き続けたくなりました💕


地下の歩廊 クリプトポルティコCriptoportico

これもヴィーナス像の近くにあり まるでローマ時代の廃墟(rovina romana)のようですが 
実はポンペイの発掘のすぐあとに作られ ここに置かれた11の像はポンペイからやエルコラーノと ファルネーゼコレクション(collezione Farnese)からなるそうです
天井に穴があいているのも まるで遺跡のようにわざとそう作ったのですね 穴から陽の光が差し込んで まるでローマの遺跡にまぎれこんだようでした💕

 opus reticulatumという 古代ローマで典型的な網目模様(rete)で作られた 凝灰岩(tufo)のブロックで作られています

 ← クリプトポルティコ Criptportico

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そしてラスト その4 カゼルタ南東にある カロリーナの水道橋(L'Acquedotto Carolino) そしてサンレウチョの邸宅群(Compresso di San Leucio)に つづく