想定外の襲撃 |     甲斐拓也の “「新」常在戦場 ” ブログ 

想定外の襲撃

この国に入国した翌朝は、ものすごい雨。

 

かなり降ってるなあと思ったら、単なる雨ではなかった。



アジア一帯を、巨大な台風19号が縦断していたのだ。

 

津波のような雨が襲い掛かる。



おそらく排水設備が充実していないのであろう、

 

周辺はあっという間に水びだしに。



この日はここからある島に渡ろうと計画していたのだが、当然、空の便も海の便も欠航。

 

 

黒く染まった海や空をにらみながら悔む。
これでは身動きが取れない。。。



当初の計画を断念せざるを得なくなった。
無念。。。

 

乗り場まで案内してくれたかたと。



治安の悪さから、もし、人や野生動物などの襲撃などが起きても想定内だったが、まさか大型台風の襲撃を食らうとは想定外。




ホテルの近くはこんな状況。
 
 

もっと地方では、人の首のあたりまで水びだしになっているとの報道だが、それって、水びだしというか、濁流に流されてるんじゃないのか??




やはり排水設備が不完全なのであろうか?
自分の生まれた土浦でも、昔は排水設備が不完全で、大雨が降ると川から水があふれて床上浸水になり、水が引いた後は殺菌の白い粉がまかれている光景をよく目にしたのを思い出した。
この国は、現在でもそんな感じなのだろう。




聞くところによると、この国では地方に行くと、かやぶき屋根で照明は小さな裸電球の薄明かりひとつ。
強い雨が降ると、たちまち家中、雨漏りするという。




自分たちからは想像できない世界だが、そんな悪条件下でもこの国の人たちは強く生きている。
もし自分がその世界に飛び込んだら生きていけるのだろうか?
“強く生きる”という言葉の意味を、あらためて考えさせられた。