心やさしき人 |     甲斐拓也の “「新」常在戦場 ” ブログ 

心やさしき人

ある日の夜、都内からの帰り、何度か行ったことのある首都高速の乗り口付近にあるガソリンスタンドで給油して帰ろうと向かったところ、閉まっていた。



マズイなあ、あとどこにスタンドあるだろう?と都内をグルグル走り回っていたところ、なかなかその近くには無い。
そうこうするうちに、なんと、ガソリンが尽きて車が止まる。




場所はひっそりとした住宅街。
時間は午前3時。




まあ、自分が悪いんだけど、嫌な事、続くなあ。。。と、ガッカリ。




細い道の真ん中付近に止まってしまったので、たまに通る車からはクラクションを鳴らされ、その度に、「申し訳ありません。。。ガス欠で。。。」と、平謝り。
少し脇に寄せようと車を押したところ、道路にあったアスファルトのくぼみみたいな所に前輪がはまり今度は前にも後ろにも動かせなくなる。




無理だ。。。
普段、200キロのバーベルは持ち上げたり引っ張ることはあっても、2トンの車を動かすのは、


グレートアントニオじゃないと無理だ。。。



困っていても、誰一人として救いの手を差し伸べてくれる人はいない。というか、誰も通らない。
幸い、休日前夜だったので、翌日の仕事の事は気にしなくてよかったが、午前3時ともなるとなかなか打つ手が思い浮かばない。




JAFにお願いしても深夜はすぐには来てもらえないだろう、だったら自分で走るかタクシーかであいてるスタンドを探して、ガソリンを買ってきた方が早いか?
でも、容器をスタンドで借りられてガソリンを買えたとしても、こんな深夜に得体のしれない液体をかかえた自分のような風貌の男が立ってたら、タクシーって止まってくれるのだろうか?




あれこれいろいろ考えてしまい、通る車もほとんどなくなる中、1時間が過ぎる。
眠いのもあって、これぞという作戦がなかなか思いつかない。




久しぶりに通りがかった車から、派手にクラクションを鳴らされる。
自分がわけを言うと、怒りながらUターンしていった。




すると、その派手なクラクションに、何事か?と思ったのか、こんな時間にもかかわらず、そこの前の家に住む、自分と同世代の男の人が出てきてくれた。




自分がわけを言うと、
「まず、車ここだとマズイから、大通りまで押しましょう、それでこの時間に開いてるスタンド知ってますから、僕の車で買いに行きましょう、ポリ容器も震災に備えて置いてあるものがありますから使ってください、」と言ってくださった。




ホントですか!やったあー、助かったー!
浦島太郎でいじめられてた亀が助けられた時の亀の気持ちってこんなんだったんじゃないかなって、亀の気持ちがあらためてわかった気持ちだった。




結局、そのかたの車に乗せていただき、あそこならこの時間でも絶対開いてるからという環七沿いのガソリンスタンドへ。
持ち込んだ容器に10リットル購入、そしてそのかたにお礼にハイオク満タンをごちそうし自分の車へと向かってもらう。
無事、エンジンかかりました。。。




丁寧にお礼を言うと、そのかたは、そんなことよりもどうしてそういうカラダしてるのですか?と興味津々。
わけを言うと、そのかたは、PRIDE、UWF,Uインターの大ファンのかただった。
なので、宮田先生、高山さん、そして今度タッグを組んでくださる藤原さんのお話で、路上で1時間くらい盛り上がる。
やっぱりそういうかたに悪い人はいない!




今の世の中、失われつつあるそういった人の心のやさしさというものを体感した夜でした。。。




またあらためて恩返しないと。
8,26新宿FACEという竜宮城に自分がチケットを買って招待でもさせてもらおうかな。。。