みんなの力を結集させて (5)
一行は、次の避難場所、グリーンピア三陸みやこを訪れる。
ここでも、メンバーみんなの力を結集させてがんばる。朝の寒さが、うそのようだ。
風も無い、静かで穏やかな空間がそこに広がっていた。
毎日のように新聞やテレビなどで世の中を騒がしている事態なども別世界のよう。
春の暖かな日差しがホールをつつみこんでいた。
ホールの入り口まで来ると、そこにはすごい大行列が!
この先で、一足先にグリーンピア入りしていた中西選手たちが炊き出しをおこなっているのだ。
みんな笑顔でならんでいる。
プロレス会場の開場前みたいなワクワクムードを並んでいる皆さんから感じた。
先頭まで来ると、炊き出しは大盛況の状況。
みんな声を上げて、おいし~!おいし~!って食べていた。
楽しそうな雰囲気にドンドン集まってくるたくさんの子供たち。
炊き出しを終えた中西選手たちが、今度はおもちゃの配布活動をはじめる。
すごい数のおもちゃが!
あっという間にたくさんの子供たちが集まってきた。
何でも選び放題のたくさんのおもちゃを目の前にしてとてもうれしそうな子供たち。
こんなに大きなおもちゃをもらって子供たちは大喜び。
プロレスラーが人を元気にする力というものはやっぱりすごい。
皆さんから握手を求められる中西選手。
スープレックス練習用のダミー人形くらいの大きさがあるぞ。
自分は歯科検診や歯科相談を。
三澤先生たちも施療を。
次々と施療希望者が訪れていた。
歯科検診を受けた女子中学生は元気で明るく前向きだった。
将来の夢について、しばらく自分と談笑していった。
レスリング部に在籍している高校生。
同じく、熱く、前向きだった。
県大会があるから明日から顧問の先生のご自宅にみんなで泊まりこみで練習を開始するという。
自分も現在宮田和幸選手にレスリングも教えていただいているんだよという話で盛り上がった。
復興には莫大な資金が必要。
だから寄附活動は重要。
しかしこうして現地を訪れ、皆さんと直接言葉を交わすことは、お金に換えられない素晴らしさがあるということを感じた。
自分のもとに、岩手県歯科医師会の先生方が訪れてくれた。
自分は今回の出動の動機について、また、今回のチームについてご説明した。
被災地の歯科関係の細かい情報をいただく。
自分たちの帰りがけにもう一度戻って来てくださり、今回の出動をあらためてねぎらってくださった岩手の歯科医師会の佐藤豊先生と。
歯科に関して、この避難所においては、地元歯科医師会の先生がこのように週に一回訪れておられるようだったので、お口の中がひどく悪化してしまっているような状況は回避されていた。
そのため、歯科医師として治療的な必要性は十分足りていたが、こうして現地を訪れ、被災者の方々と直接言葉を交わし歯科医としての立場から元気づけることも重要なことなのだと感じた。
この日は日曜日。普通に家にいたらただ漠然とした休日を過ごしてしまっていたかもしれない。
今日この場に来て、いろいろと気づかされたこともたくさんあり、自分自身も大変勉強になった。
今日のこの日の出動は、これからの自分の生き方や考え方にも大きく影響するに違いないだろう。
宮古の人たちは、本当に、気丈に、前向きに、生きていた。
みんなをそうさせる原動力は何か?
それは、復興に向けて抱いている「夢」や「希望」なのではないだろうか。
夢や希望を持つことは、強く生きるためのエネルギーになるのだ。
宮古は決して負けない。
がんばろう東北!
がんばろうニッポン!






















