とびきりの笑顔がそこにあった (4)
被害を受けた市場から移動。
避難場所になっている崎山小学校の体育館へ到着。
お母さんとお子さんがそこにはたくさん非難しておられた。
三澤先生たちはすぐに施術を開始。
自分も隣に歯科ブースを設置し、歯科のことなら何でも来いと構える。
すぐに小さい子を持つお母さんが歯科相談にいらした。
震災以来、子供の身体のことがいろいろ心配でずっと不安な毎日だったとのこと。
あれあれ?普通だったら歯医者って怖がられて敬遠されるのに、なぜか自分のところにたくさんの子供たちが集まってきたぞ。
これは大盛況か?と思いきや、
みんな一斉に、「ケンコバだ、ケンコバが来た!」と騒ぎだす。
こちらがケンドーコバヤシ(ケンコバ)さん。
そんなに自分と似てるかなあ。。??
歯医者っぽくないヤツが歯医者みたいなことしてるのが、きっと珍しかったのだろう。
東京でも、白衣を着てコスプレと言われるくらいだから無理ないか。。。(笑)。
さらには、腕どうしたの?大丈夫?と、集まった子供たちから腕のケガを心配され、みんな自分の腕をなでてくれる。
なんかこれじゃあ、まったくの逆じゃないか(笑)!!!
時間は限られている。
フルスロットルで検診や相談や指導を。
ガンガンにお子さんのお口の状態を診るケンコバ。
自分の話術にノリノリになった子供たちの仕草に管理者の方から微笑みが漏れる。
三澤先生も大奮闘。
ふたつ返事で参加を快諾してここまで来て活躍してくれた元気堂整骨院の伊藤先生には頭が上がらない。
しかし驚いたのは、この町の子は、全然虫歯がない。治療した形跡もあまりない。
きっと、普段から元気で健康的な子どもたちなんだな。。。
乳歯の奥歯は歯の噛む面の山と谷の起伏がはげしい。そのため永久歯よりも食べかすがその谷の部分にとどまりやすく、そこに虫歯を引き起こしやすい。
それを予防する非常に効果的な治療法で、シーラントという方法がある。お薬でその谷の部分をカバーし、歯を守る予防処置だ。
そのシーラントが、この地区の子供たちにはたくさん施されており、この地区の歯科医師の先生方やご両親の予防意識が高いことがうかがえた。
時間の許す限り、子供たちのためにがんばった。
三澤先生たちの施術とともに、被災者の皆さんから心から喜んでもらえて本当に感無量。
一方、プロレスラー軍は、子供たちのためにたくさん持ってきたおもちゃを配布。
子供たちが瞬く間に群がる。
ミヤマ仮面もお母さん代表にお土産を渡す。
また、たくさんのかわいい靴も。
とてもステキなデザインの「はくともてるシューズ」。
子供たちだけでなく、お母さんたちからもかわいいかわいいと大人気。
お母さんは涙ぐみながら、おっしゃった。
この子は最近全然しゃべらなくなっちゃってたのに、今日は久しぶりに笑ったり、口数が多くなりました、と。
お母さん自身、今日までお子さんがそういう状況だったので、元気を失っているように思えた。
元気になるには、子供が元気な笑顔を見せてくれることが一番なのだろう。
そしてお母さんが元気な姿を子供に見せることで、子供もまた元気になっていくのではないであろうか。
きっとこういうことなんだよ。
今の被災地の人たちに一番必要なことって。
自分に何が出来るんだと、難しく考える必要なんて全然無いんだ。
被災者を思うすべての行動は必ず意義がある。
自分も、歯科以外でも何か出来ることをと、子供たちと時間いっぱいまでたくさん遊んだ。そしてたくさんお話しした。
みんな元気でとっても良い子たちだった。
絶望感なんて言葉はそこにはもうない。
みんな復興を目指して、元気に、前向きに、毎日を生きている。
そして、そこには、
とびっきりの笑顔があった。。。



















