夢とロマンを追い、南海の黒ヒョウを探しに海を渡る (第2話/4話)
土曜の仕事が終わった後すぐに成田空港へ、向こうでの滞在時間は24時間、月曜の午前3時に向こうを出て月曜は朝から仕事、という強行スケジュールが決まり、自分と松永先輩は旅立った。
機内では、本当に南海の黒ヒョウは存在するのか、存在したとしても日本に来て自分と対戦してくれるのか、対戦してくれた場合に試合として成立するのか、また、法外な条件を突きつけてくるのでは、などなど、松永先輩との論議は途絶えることなく、自分たちはサイパン空港に降り立った。
ホテルに着いたのは日曜の午前3時。
これから日本に帰る翌日の午前3時まで、わずか24時間。
時間が惜しくてたまらなかったが、翌日、朝一から活動するため、翌日の成功を祈って部屋でビールで乾杯だけし、すぐに眠りについた。
3時間の睡眠(松永先輩は自分の大いびきのためほとんど一睡もできず)のあと、朝8時から自分たちは動き出した。
ホテルのフロントにその選手の写真を見せたところ、その選手は知っているが、どこにいるのかまでは知らないという。
自分たちは海岸にいる現地人に手当たり次第尋ねまくった。
2時間くらい海岸線をさまよっただろうか、その選手は今日は日曜だからもしかしたらマニャガハ島に休暇にくるかもしれない、よく日曜日にそこで見かけるから、というなんともアバウトな情報だったが、唯一その情報しかなく、それを信じて自分たちはマニャガハ島に渡ってみることにした。
渡船場からボートに乗り、マニャガハ島へ。
マニャガハ島は戦時中の面影を感じさせるような大砲などがいまだに生々しく残されていた。
しかし海も砂浜もすごくきれいで、自分たちのあせる気持ちを非常に和ませてくれた。
こんなにすばらしい海。
今回、海水浴に来ていたならどんなに楽しかったことだろうか。。。
島では手当たり次第、その選手の写真を見せて尋ね歩きまわった。
島の船着時間には桟橋に行き、降りてくるお客さんをひとりひとりチェックした。
たしかに現地の人たちはすごい身体をしていて力も強そうだ。
しかし、時間だけが過ぎてなかなか会えない状況にあせりがさらに増強してきた。
しかもこんなアナログなブッキングの仕方は世の中にあるのだろうか?
ここまで来たのだから、何とか、がんばりましょう!
自分たちは励ましあいながら、灼熱の太陽の下で、南海の黒ヒョウを探し続けた。。。




