ストリートファイト ~初めてのナイフ体験の巻~
今日は休みだったが、一日中事務的な所用に追われていたため、夕方の空いた時間に少しランニング。
河川敷まではマウンテンバイクで行き、河川敷からは土手沿いをランニング。
向こう岸は埼玉県。とても見晴らしがよく、空気もきれいで気持ちよく走れるコース。
ここは、晴れた日の午前中は富士山が非常にきれいに見えるという反面、水門の所では上流から流れてきた水死体がよく上がるという、ふたつの顔を持つ河川敷。
ランニングしながら、河川敷の公園のトイレに入った。公園のトイレに入るといつも思い出す事件がある。
あれは自分が大学の5年生の時、福岡に住んでいた時の話だ、今から17年前なのでもしこの話に違法性があってももう時効だと思うので語れる話(笑)。
福岡の天神のド真ん中にある○○公園のトイレに入ろうとしたときである、「キャー」と悲鳴を上げて若い女性がトイレからすごい勢いで飛び出してきた。
オレ「ど、どうしたんですか?」
女性「中に男の人が入ってきて上から覗いたんです!」
パッと見た感じは男などいなかったが、中に入り、中の扉を開けたら、身長190くらいの一見して東南アジア系の男が立っていた。
オレ「何やってんだ!ここは女子トイレだろ!」
男「。。。。。(ニヤリ)」
男はポケットの中をさぐりながら自分に近づいてきた。
オレ「(何か持ってるかも、こんな狭いところで戦ったらマズイな。。。)」
オレ「外に出ろ!」
自分は男をトイレの外におびき出した。
案の定、男はキラリと光るナイフを出しながらニヤニヤして自分に近づいてきた。
この時に、普通の人の感覚なら走って警察にでも駆け込むのだろうが、人と感覚の少し違う自分の頭脳のコンピューターは、あるふたつの映像を瞬時に呼び起こした。
ひとつは、人間の解剖をしている時の映像。
自分は大学の基礎医学で人体解剖を全身行ったことがある。
おなかをメスで切って内臓まで開いていく時に縦横に走る腹筋の厚みにこんなに厚いのかと驚いたことがあった。
つまり、今対峙している男が持つナイフの刃渡り<腹筋の厚み、という不等式が頭に浮かんだのだ。
もうひとつは、ちょうどその頃、自分はシュートボクシングの道場に通い始めていて、いつも館長から「甲斐君は強くなったねえ」とほめられていた(単にほめて伸ばす主義だっただけだったのか 笑)、その時の映像だ。
そのふたつの映像で、自分の脳からはGOサインとアドレナリンが大量に分泌し始めていた。
オレ「かかってこい!!コラ~ア~!!!」 自分は大絶叫した。
すると、すぐにそばにいたおじさんが「やめなさい!相手は刃物持ってるんだから!」と言いながら自分を羽交い絞めにした。
オイオイおじさんどっちの味方なんだと思っていたら、自分が羽交い絞めにされているのをいいことに相手の男はニヤニヤしながら上着を脱ぎだした。
その挑発にキレた自分はおじさんを跳ね飛ばし、「オラー!」と、上半身裸になった。
夕方だったので会社帰りの人たちで200人くらいの取り巻きができていた。そりゃそうだ、ナイフを持った外国人と上半身裸で絶叫している自分が相対峙しているのだ。
自分は当時もガンガン鍛えていたため、その肉体を見た相手の男は一瞬動きが止まり、急にトイレの裏に走って逃げた。
追いかけたら、裏からその男の仲間と思われるヤツラが4人出てきた。しかもアジア系の人相の悪そうなのばかり。Gメン75の香港ロケバージョンじゃないんだから。。
もうやるしかない、中学校の頃に熟読した“ケンカ入門”に書かれていた、複数の相手と戦う時はまずはリーダー格の人間をたおすのが鉄則という法則に従って、自分はリーダーに的を絞った。
自分で出せる最大限のパワーで右のミドルキックをナイフを持つ相手の右手に浴びせたところ、相手の手首から先が全部フッ飛んだんじゃないかと思うくらいキレのいい一発が決まり、ナイフもこの世から消えたのではと思うくらいの勢いでどこかに飛んでいった。(正しくは、ナイフを持つ手の甲の側から打撃を与えるのが効果的とのことなので、本当は左ミドルがよかったようであるが)
自分はそこからは迷わずガンガンに打撃を打ち込んでいった。
格闘技を習っていて何が一番違うかというと、ディフェンスが上手くなることだと自分は思う。
実際、相手のパンチを見切ってのカウンターが相手の顔面にきれいに決まりまくった。
何故か、敵側は仲間で一斉に襲いかからずに、一人が戦うのをそのそばで身構えるだけで手を出さずにいたのは不思議。ショッカーの戦闘員のムーブがまさにそれだったが、彼らは仮面ライダーの見過ぎか(笑)。
ひとりうずくまったら次、次が倒れて起き上がれなくなったら次、と、自分の横綱相撲状態。
パンチが決まるたびに、300人以上に膨れ上がっていた観客からは、絶叫や拍手が飛び、自分も気持ちよくなってきてしまっていた(笑)。
映画のワンシーンに浸っているようなその瞬間、けたたましいサイレンが鳴り響き、2台のパトカーが到着、パトカーを見た敵の一味は全員逃走。
自分だけが警官6人に取り押さえられパトカーで連行された。
「警察がちゃんとパトロールしないからこんな事になるんだろー!」錯乱状態でそう絶叫しながら警察署に連れ込まれたが、被害にあった女性も来て事情を説明してくれたので、乱闘事件の始末書だけですぐ釈放された。
家に帰っても、納得いかないのと、こちらも口の中を少々切っていてお醤油がシミちゃって痛いのとで、怒りが収まらず、翌日、バイクで現場に殴りこみに。
今度は動きやすいようにちゃんと運動靴で、しかも十分ストレッチもして乗り込んだ。
が、トイレ周辺にはヤツラはもういなかった。トイレの裏にペットボトルや毛布など、アジト化している気配はあったが。
以上が初めてナイフを持った人とのストリートファイト。
基本的にはナイフを持つと右手が使えないので、持ったほうが不利だとは思うが。
ナイフをを持ってボブサップと戦って勝てますか?ということ。
福岡ではこの後、あと2回も似たような事件に巻き込まれた。それはまたいつかの機会に。