続・功夫電影専科 -89ページ目

続・功夫電影専科

香港映画を始めとした古今東西のアクション映画の感想などを書き連ねています。


辣手小子
英題:Bone Crushing Kid/Monkey in the Master's Eyes
製作:1979年

▼コメディカンフー映画が全盛期を迎えていた1979年当時、大小のプロダクションが競って「第2のジャッキー」を探していたことはご存知の通り。特に京劇系の動きをこなせる役者が重宝され、七小福一派どころか他の京劇学校のOBまで担ぎ出される事態に至った(この点において、前々から疑問なのが元奎(ユン・ケイ)の動向だ。様々な七小福出身の役者が主演に祭り上げられていく中に於いて、元奎だけは武術指導家に専念し続けている。決して面構えは悪くない元奎だが、何故ひとつも主演作が撮られていないのだろうか?)。
さて、本作で主演に抜擢されたのは金龍という男である。大したキャリアも無く、スター性も無い彼が主役として選ばれたのは、やはり京劇系のアクションが可能であったところが大きかったと思われる。一般的に、『龍の忍者』の中盤で李元覇(コナン・リー)にシバかれる神打の男でしか知られていない金龍だが、そんな彼の唯一といってもいい主演作がこの映画なのだ。

■ここは苗天が取り仕切っている京劇学校。金龍はそこで下働きをしている身なのだが、おっちょこちょいなのでトラブルを起こしてばかり。今日も苗天と客人である陳浩の前で大失態を演じ、大目玉を食らっていた…っていうか、この時点で既に十分身軽なのは何故だ?(笑
先輩の荊國忠や苗天の妻から叱咤を受ける金龍だが、そんな彼を気にかけてくれるのは苗天の娘である潘迎紫と、同じ小間使いのヒゲ男だけであった。陳浩が潘迎紫をモノにしようと企む一方で、その陳浩の友人で拳法の使い手・田俊(ジェームス・ティエン)は、各地で辻斬り行為を働いていた。襲っている相手は全て田俊と同門の男たちであり、田俊はある同門の男を探しているようだ。
 そんな頃、金龍とヒゲ男が買出しに出かけた際に陳浩とトラブったが、人知れずヒゲ男が手下を叩きのめした。そう、ヒゲ男こそ田俊が探していた男だったのだ。続いて田俊の部下である拳法使いも撃破したヒゲ男だったが、深手を追って倒れてしまう。苗天の妻は「半死人など叩き出せ!」と言い放つが、金龍が1人立ちのために貯めておいた金を差し出したことで事なきを得た。
金龍の行動に感動したヒゲ男は、功夫を習いたい彼のために師匠となる事を承諾。お決まりのヘンテコ修行を経て、金龍は一人前の猿拳使いへと成長した。実力を付けた金龍だったが、ヒゲ男からは私闘を禁じられていた。そのことに納得できない金龍は田俊の部下をヒゲ男の加勢を得て倒すものの、手傷を負ってしまう。そこでヒゲ男は金龍に「かつて田俊によって自分の道場と足を潰された」と過去を語り、軽々しく功夫を使う事の重大さを解いた。
 そのころ、田俊は部下が殺された現場に居合わせた女の証言から、部下を殺した者が京劇学校の関係者だと嗅ぎつけ、王圻生と共に苗天のところへ現れていた。襲われる苗天たちを助けようと金龍が立ち向かったが、そのときヒゲ男から教わった型を使ってしまい、ついに尻尾を掴まれてしまう。
襲撃を受けたヒゲ男は呆気なく殺され、復讐を誓う金龍。まずは潘迎紫といっしょに賭場へ潜り込むと王圻生を倒し、田俊へと挑戦状を送った。金龍VS田俊の息詰まる熱戦が続くが、果たして勝敗は…?

▲全体的には悪くないが、出演者全員が凄まじく地味であるが故に凡作と化した作品である(爆)。まず主演の金龍だが、使用する拳法もこれといって特徴のあるものではないし、個性も欠けている。師匠のヒゲ男も技が凄いだけという印象で、あまり威厳の感じられないキャラであったのも不満の1つ。この他にも、荊國忠や苗天など地味どころばかりが揃っており、スター不在の状況が爽快感の欠如を生んでしまっている。
悪役に扮する田俊もイマイチ迫力が薄いが、そんな中でただ1人印象に残ったのはヒロインの潘迎紫だろうか。本作では序盤と終盤にしか目立った出番は無かったが、ショウブラの花形女優だけあって美しさはピカイチ。これでもっと出番が多ければなぁ…。
 話が進むに連れて、京劇学校や陳浩と関係の無い方向へと行ってしまったのは惜しいが、ストーリーはそれなりに作ってある。
また、功夫アクションは前半こそ地味めで「駄目かなぁ…」と思わせるが、終盤の金龍VS王圻生と金龍VS田俊のバトルで最高潮を向かえ、白熱した戦いを繰り広げている。王圻生戦ではコメディ演出を交えつつも、途中から王圻生が棍棒(三節棍にも可変する優れものだが、もしかして棍から三節棍になる武器って本作が初出か?)を持ち出してきてヒートアップ!田俊戦では手技同士の息詰まる死闘が展開され、地味な印象も吹っ飛ぶ名勝負に仕上がっているのだ。
この王圻生と田俊という両者は、恐らくジャッキー映画での活躍に目を付けられて本作に呼ばれたのだろう。どちらかというと動きが良かったのは王圻生の方だったが、注目すべきは田俊であろう。功夫の腕前を問題視される事もある田俊だが、本作では邪悪な拳法家として大いに奮闘していて、金龍とのラストバトルは台湾時代の田俊にとってベストバウトと言っても過言ではないはずだ。
 本当にどうしようもないくらい地味な作品だが、地味なりに頑張っている様子が伺える拾い物…ということか。ところで本作の監督は陳鴻烈(チェン・ホンリェ)と陳浩の兄弟が勤めており、作品にも出演しているとのことだが、陳鴻烈はどこにいたっけ?


愛殺2000
英題:Bloody Secret
製作:2000年

●別に意図した訳ではないのだが、今月に入ってから日本が関わっている作品ばかりレビューしている…ような気がするなぁ(笑)。前回と前々回のレビューは邦画作品だし、『レジェンド・オブ・ザ・チュンリー』も製作に日本のスタッフが関わっていたが、今回取り上げるこの映画も日本の某アクションスターが参加している。
 物語はいきなり新宿歌舞伎町から幕を開け、呂良偉と黄秋生(アンソニー・ウォン)がヤクザに追われている場面から始まる。この呂良偉という青年、2年前に中国大陸から日本へ出稼ぎ(留学?)に来た功夫の達人で、ひょんな事から学者の黄秋生と知り合ったのである。で、その黄秋生は南京大虐殺の秘密を記したディスクを所持していたため、右翼のヤクザ(組長が虐殺の関係者だった)の標的にされてしまった…という訳だ。
逃げる途中に黄秋生が殺されるも、なんとか呂良偉は中国へと帰国。一方、ディスクを入手しようとするヤクザたちは中国にまで刺客を送り込んでいた。追っ手をかわしつつ逃げ続ける呂良偉だが、とあるクラブで電話を借りようとした際に、かつて本土で別れた恋人と思わぬ再会を果たした。
しかし、日本で殺人事件に関わったことで公安局にも追われる身となっていた呂良偉は、すぐに恋人の元から去らねばならぬ事に。果たして、一枚のディスクを巡っての抗争と、呂良偉と恋人の運命はどうなってしまうのだろうか?

 本作の監督は武術指導家の徐忠信(アラン・ツィ)だが、それよりも注目すべきは先述の某アクションスターである。なんとこの作品、日本からVシネ俳優の松田優が出演しているのだ。
松田はヤクザの幹部として呂良偉を狙い、舞台が中国に変わってからも黄子揚(彼は中国人役)と共に暗躍し、重厚な存在感を発揮している。彼にとっては『覇拳』以来の香港映画出演であり、自身のサイトでも気合十分で挑んだ様子を紹介しているのだが、何故か松田はラストバトルに突入すると同時に姿を消してしまっている。
松田がいなくなった事に関して何の説明も無いが、恐らく松田の予定に不都合が生じたのだと思われるが、最後まで彼の勇姿を見る事が出来なかったのは少々残念である。
 さて、作品そのものの評価についてだが、実際はそれほど際立ったものでは無い。武術指導家として素晴らしい仕事をこなしている徐忠信だが、パクリ映画『香港麻薬捜査官』を撮った前科もあるため、監督としての才能には疑問符を付けざるを得ないのが現在の彼の評価だ。本作では南京大虐殺という題材を扱っているため、日本人が徹底的に悪人として描かれているのは当然として、ラストバトルから一気に昔の国策映画みたいな展開になってしまうのはどうにかして欲しかったものである(涙
しかも、徐忠信は武術指導に関わっていないため、功夫アクションの内容はボチボチ止まり。おまけにラストバトルは拳での決着ではなく、呂良偉が黄子揚を「お前には中国人としての誇りは無いのか!日帝の手先になって良いと思っているのか!」と説得して終わる(!)という残念な結末になっているので、こちらについても満足した結果は得られませんでした。
 日本ロケに徐忠信に松田優…ここまで良い素材が揃っているのに、大人の事情で評価に困る作品に成り果てた珍作中の珍作。松田が出ているとはいえ、この内容なので日本でのソフト化はまず無理だと思いますが、わざわざ輸入してまで見るような作品でもありませんので、ご注意を。


「殴者 NAGURIMONO」
製作:2005年

●今回も変わり種の和製マーシャルアーツ映画を紹介すしまが、これまた癖のある一品です。本作は、格闘イベント「PRIDE」を主催していたドリームステージエンターテインメント(以下、DSE)が製作した初の映画作品。作中には「PRIDE」の格闘家たちが多数登場し、スクリーンを彩ろうとしていますが、残念ながら悲しいほどに面白くないのです。

 舞台は明治初期の日本で、陣内孝則率いる任侠集団に属していた玉木宏が、思いを寄せる遊女・水川あさみと共に組織から抜け出そうとする姿を描いています。同じ頃、陣内は篠井英介らギャングと争っており、もめ事の解決にと「殴合(三本勝負の格闘試合)」が行われようとしていました。陣内の指図で動きつつ、密かに反旗を翻そうと暗躍する玉木。そして「殴合」に命を賭ける虎牙光揮などを軸に、本作は物語を進めていきます。
作中に登場する格闘家はバラエティに富んでおり、第1試合では桜庭和志とクイントン・ランペイジ・ジャクソン、第2試合では高山善廣とドン・フライ、第3試合では虎牙光揮とヴァンダレイ・シウバが拳を交えています。これらの顔合わせを見ると、DSEがどれだけ本作に気合いを入れていたかがよく解ります。が、その気合が実を結ぶことはありませんでした。

 まずストーリーですが、本筋の途中に回想シーンを挟み込むという作風になっていて、格闘シーンがいちいち中断されながら物語が進むという面倒臭い仕様となっています。また、玉木が陣内暗殺に挑むところまでは見ていられたのですが、その後のオチがあまりにも意味不明。水川があの行動に至った理由が語られないばかりか、説明不足のまま強引に幕を下ろしていました。
メインイベントである「殴合」も扱われ方が悪く、格闘アクションは映画的な見栄えやカットが一切考慮されていません。脚色は一切行われておらず、演出らしい演出といえば殺陣の合間にスローを挿入するだけ…この手抜き行為の数々が災いして、格闘家たちの頑張りが作品にほとんど反映されていないのです。
本作の監督は須永秀明という人で、PV出身の方だそうです。しかし、氏の代表作となっている『けものがれ、俺らの猿と』も評判は良くないらしく、なぜDSEが大事な商業映画第1弾を不確かな実力のPV監督に任せたのかが気になります。なお、DSEは翌年に『シムソンズ』というカーリング映画を撮り、以後は映画の製作を行っていないようです。


「愛しのOYAJI」
製作:2007年

▼さてさて、今回は久々に変り種の紹介です。本作は真樹日佐夫&影丸穣也の『ワル』コンビが手掛けた漫画の実写版で、主演は小沢の兄貴こと小沢仁志。元京都府警の警官だった小沢が、浅草を舞台にセレブ誘拐&麻薬密輸の悪事を働く組織に戦いを挑むというストーリーで、その構成は『ワル』に似通っています。
『ワル』は主人公がアウトローの武術家で、様々なトラブルに首を突っ込みつつ敵の格闘家と闘うという話でした。一方、本作の主人公はアウトローな柔道の使い手で、様々なトラブルに首を突っ込みつつ小悪党と闘うというもの。唯一違うのは、本作における主人公・小沢が人間味あふれるオヤジであるという点で、物語自体はコメディ要素を取り入れた人情モノでもあるのです。

■ストリップ小屋で照明係をやっている小沢は、浅草の治安を守るナイスガイだった。彼の行動で手柄を奪われている警察としては不快な存在と言えるが、捜査一課課長の大和武士(今回アクションは無し)の計らいによって、ある程度の自由を得ている。ちなみに小沢と大和は昔からの腐れ縁で、過去に小沢の妻・細川ふみえを巡ってトラブルが起きたとか起きなかったとか…。
ある日、小沢は資産家の息子(岡崎礼)が起こした誘拐事件を解決した際に、被害者であった橋本愛実を預かる事となった。新顔が増えて賑やかになるストリップ小屋だったが、今度はそこで働く踊り子の1人が謎の失踪を遂げてしまう。小沢の迅速な行動で事件は解決するが、どうやら裏で天狗プロダクションというAVレーベルと暴力団・雷組が悪事を働いているらしい。
大和と手を組んだ小沢は、以前逮捕した岡崎の父親である資産家がバックで動いていることを察知する。そして紆余曲折の末、小沢は堂々とした尾行(笑)で雷組を潰し、大和は資産家を懲らしめて関係者全員の逮捕に成功する。だが、時を同じくして小沢と離婚したはずの細川が浅草を訪れていた…。

▲原作が真樹日佐夫ということで、本作はところどころに格闘アクションが挿入されています。
主演を務める小沢兄貴のアクションはそれなりにグッド。序盤の見せ場は岡崎礼率いるチンピラ集団との戦いで、小沢VS岡崎のタイマン勝負で幸先の良いスタートを見せます。中盤以降はAVプロや雷組との戦闘で投げ技やヤクザキックを繰り出していますが、ラストバトルはコメディ描写に走っているため、ガチガチの格闘シーンを期待している人には厳しいかもしれません。
その他の見どころとしては、元侠客の寿司職人として真樹センセイ本人が出演していたりしますが、個人的に記憶に残ったのは役者たちの演技の方でした。というのも、本作の出演者に滑舌の悪い人が妙に多く、踊り子役の女優さんやストリップ小屋のおばちゃんに至っては、完全にセリフが棒読み状態なのです。…もしかして彼女たち、本職の人?


「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」
原題:STREET FIGHTER: THE LEGEND OF CHUN-LI
中文題:街頭霸王春麗傳/快打旋風春麗傳/街霸之春麗傳奇
製作:2009年

▼ジャン・クロード=ヴァン・ダム主演作『ストリート・ファイター』は失敗作ではあったが、駄作ではなかった。典型的なアクション映画の型枠に物語を押し込め、数々のキャラクター改変でブーイングを喰らいはしたものの、バカ映画として見るなら十分に楽しめる作品だった。
同年に日本でも劇場用アニメとして『ストリート・ファイターⅡ』が作られたが、「ストⅡ」映画としてはこれがベストの出来だろう。とりわけ凄かったのがアクションシーンで、今見ても作画の精密さには驚かされる(監修は故アンティ・フグ氏)。
なお、この劇場版『ストⅡ』でリュウを演じたのはVシネ俳優の清水宏次朗。同じく格闘俳優のケイン・コスギもOVA『ストリート・ファイターZERO』でリュウの声優を担当しているが、この2人は『ザ・格闘王2』で共演している。今思うと、『ザ・格闘王2』は2人のリュウが闘った貴重な作品と言えるのかもしれない。
 さて、そこへ来て本作である。この映画は「ストⅡ」で人気の女性キャラ・春麗(チュン・リー)のスピンオフ作品だ。しかし本作を前にして、私の中に1つの疑問が浮かんだ…この作品、ターゲットとする客層がよく解らないのだ。ゲームを知らない人は本作に興味を持たないだろうし、実際に見ても何が何やら解らない。逆に知っている人も、作中の改変っぷりには憤慨したはずである。実にあやふやな印象の作品だが、その内容もあやふやな物であったと言えよう(理由は後述)。

■クリスティン・クルック(春麗)は、かつて父親を秘密結社シャドルーに誘拐されるという、痛ましい過去を持っていた。
母の死をきっかけにシャドルーへの復讐を決意したクルックは、謎の巻物を解読した鄭佩佩(チェン・ペイペイ)から「タイに行ってホームレスになれば仇雲波(ロビン・ショウ…年恰好が違うが彼がゲン)に会える」と聞かされ、さっそくバンコクへ。紆余曲折を経て仇雲波と出会い、彼から修行を施される事になったクルックは、シャドルーの総帥ニール・マクドノー(ベガ)に復讐の炎を燃やしていく。
同じ頃、シャドルーを追っていたICPOのクリス・クライン(ナッシュ)は、現地警察の女刑事と協力して捜査に当たっていた。徐々にシャドルーへ近付くクルックとクリス…だが、マクドノーはマイケル・クラーク・ダンカン(バイソン)やタブー(バルログ)らファイターを従え、様々な策略を巡らせるのだが…。

▲ストーリーはカプコンの公式設定から色々と取り込んでいるが、なんとも食えない作品だ。
全体的に演出はぼやけており、クルックが強くなっていく工程やアクションシーンもインパクトに欠けている。また、キャラクターの改悪っぷりがヴァンダム版よりも酷い(ナッシュがただの使えない捜査官、ベガがただのオッサン、バルログがただの雑魚…)というのも問題だろう。
肝心の主役である春麗も、あの印象的なチャイナドレス姿にならないばかりか、演者がアジア系でないという時点でヴァンダム版にも負けている。やはりハリウッドとしては、アジア人が主役になるような映画は認めたく無いという事なのだろうか?個人的に春麗は章子怡(チャン・ツィイー)に演じてもらい、バイソンはマイケル・ジェイ・ホワイトでバルログはレイ・パーク、ベガはセガールあたりに演じてもらいたかったが…って、流石にこのキャストは無理があるか(笑
 ちなみに監督は『ロミオ・マスト・ダイ』のアンジェイ・バートコウィアクだが、李連杰(ジェット・リー)やセガールと組んでた時より質が落ち、格闘アクションも同様の結果に陥っている。もっとも、『ブラック・ダイヤモンド』の李連杰VSマーク・ダカスコス戦や、『電撃』のセガールVSマイケル・ジェイ・ホワイト戦を茶化した過去を持つアンジェイにとって、本作で仇雲波の扱いをおざなりにすることなど屁でもなかったに違いない。
バカ映画にもなりきれず、アクション映画としても個性を発揮できなかった不幸な作品。しかし本当に不幸なのは、今のところ一番忠実に原作を再現した映像作品が『シティ・ハンター』である「ストⅡ」自身に他ならないだろう(合掌)。