志穂美悦子、ブラウン管に現る『それゆけ孔雀警視』 | 続・功夫電影専科

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「それゆけ孔雀警視」
製作:1987年

▼今回は非常に残念なお知らせがあります。本来なら刑事ドラマの金字塔である『特捜最前線』から、倉田保昭がゲスト出演していた第226話「太鼓を打つ刑事!」を紹介したかったのですが、録画していたDVDを確認するとデータが破損しており、どうやっても視聴することができません(涙
レンタル版も近場には置いておらず、ゆえに今回は緊急措置として志穂美悦子が主演したTVドラマをレビューいたしますので、どうかご了承ください…。
 本作は志茂田景樹の同名小説を原作にしたもので、恐らくは同年に引退を決意した彼女にとって、格闘シーンを見せた最後の作品と思われます。
共演は古尾谷雅人に伊東四朗、そのほかにも意外と豪華なキャストが顔を揃えており、志穂美自身もはっちゃけた性格の主人公をのびのびと演じていました。

■型破りな警視庁の女警視・志穂美は、上司である伊藤の反対を押し切って休暇を申請。年下の恋人・古尾谷と旅行に行くのだが、浜名湖でボートが爆発する現場に出くわす。
乗っていた売り出し中の女優・南条玲子と、サラ金会社の社長・小沢象は志穂美に助け出され、どうにか事なきを得た。その後、旅行を再開して京都に来た2人であったが、今度はそこで身代金目当ての誘拐事件に遭遇する。
 実は誘拐されたのは小沢の一人息子で、新幹線の車内から姿を消した後に脅迫電話がかかってきたらしい。伊藤の要請で捜査に加わるよう命じられた志穂美だが、その矢先に今度は古尾谷が誘拐されてしまう。
犯人の指示で身代金の受け渡し役となった彼女は、散々振り回された挙句にまんまとカネを奪われ、真犯人を取り逃がす結果となった。雪辱に燃える志穂美は、古尾谷とともに捜査へ乗り出していく。
果たして新幹線から子供を誘拐したトリックとは?ボートの爆破と誘拐事件の関係とは? 南条の隠された過去が暴かれる時、意外な真実が明かされる…!

▲作品としてはよくある2時間サスペンスもので、全体的に80年代末期のバブリーな雰囲気に包まれています。ただ、身代金の受け渡しやカラオケで憂さ晴らしするシーンなど、尺を取りすぎて冗長さを感じてしまう場面がいくつかありました。
しかし登場人物はそれなりにキャラが立っており、特に志穂美はパワフルなアラフォー警視を好演。本作の彼女は行動力に富み、劇中ではちょっとした七変化(ハイレグ姿や入浴シーン)まで披露しているのです。
 アクションは京都で数人の男と立ち回る場面だけですが、動きにくそうなドレス姿で優雅に戦っていました。この絡み役にはきくち英一の姿もあり、『帰って来た女必殺拳』で対戦できなかった両者の手合せが見られます。
ちなみにAV監督役でハッスルしまくりの竹中直人、おかまバーの歌手役にコロッケ、温泉客役で原作者の志茂田氏が登場。JACの後輩である森永奈緒美も出ていますが、新幹線の移動販売員役なので出番はごく僅かでした。
 ところで新幹線で子供を誘拐したトリックですが、なんとその仕掛けはソープランドのコスプレ衣装(!)を使って販売員に化け、盗んだ弁当用のカートに隠して運び去る…というもの。
確かに警察の目はそらせるかもしれないですが、仮にも公の場で活動している真犯人(正体はバレバレですが一応伏せておきます)がニセ販売員なんてしていたら、他の販売員や乗客に思いっきり怪しまれるのでは?(爆
…と、そんなわけで今回は思わぬ寄り道をしてしまい、誠に申し訳ありません。そこで特集もクライマックスとなる次回からは、特撮の世界に挑む和製ドラゴンと“闇を照らす者”の戦いを、2回に渡って紹介したいと思います!