坂本浩一×特撮(3)『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ』 | 続・功夫電影専科

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「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX」
製作:2011年

▼平成ライダーシリーズの第13作である『仮面ライダーフォーゼ』で、ついにメイン監督にまで昇格した坂本浩一監督。その流れを受け、毎年恒例となったオールスター映画も撮る事になったのですが、これが非常にハードルの高い作品となっていました。
オールスター映画とは、その名の通り大勢の仮面ライダーが集結するお祭り映画であり、本作では『フォーゼ』とその前作である『仮面ライダーオーズ』(坂本監督は未参加)が根幹を成しています。
 ここに仮面ライダーWと栄光の7人ライダー(1号からストロンガーまで)、さらには本作オリジナルのライダーまで参戦します。そのため、これらの作品の設定・キャラクターをあらかじめ知っておかないと、本作を楽しむことはとても難しいのです。
とはいえ、そもそもこの映画は仮面ライダーファン向けの作品なので、見ている方は設定なんて百も承知のはず。私のように格闘シーンを目当てに視聴するのは、色々と間違っているような気もしますが…まぁいいか(爆

■『運命のガイアメモリ』でも暗躍していた悪の組織・財団X。その幹部である益岡徹は、墜落した隕石から宇宙生命体を採取しようとしていたが、これを阻止せんとする栄光の7人ライダーと交戦していた。
同じころ、隕石落下によって生じたワームホールから、未来の仮面ライダー・ポセイドン(荒井敦史)が出現。暴走する彼を止めるべく、火野映司=仮面ライダーオーズ(渡部秀)と、死んだはずの相棒・アンク(三浦涼介)が戦いを挑んだ。
 一方、如月弦太朗=仮面ライダーフォーゼ(福士蒼汰)が通う天ノ川学園では、おりしも文化祭の真っ最中。そこへ空から謎の少女・真野恵里菜が降ってきた。なぜかライダーに変身できる彼女に、福士は心を惹かれていく。
だがその正体は、財団Xから逃げ出した宇宙生命体であった。ショックを受ける福士だが、それでも彼女を守ろうと決意を新たにする。しかし、最終的に真野は益岡の手によってエネルギーに変換され、事実上消滅してしまう…。
福士は親友たちの励ましで悲しみを振り切り、渡部や左翔太郎=仮面ライダーW(桐山漣)らと合流。一連の事件に関与し、財団Xを裏切って銀河の王になろうとする益岡を倒すため、最終決戦に向かう!

▲様々な勢力やキャラクターが錯綜し、めまぐるしく戦いが繰り広げられる本作ですが、格闘アクションという点では『運命のガイアメモリ』よりも奮闘していました。
オーズ編では初っ端から有末麻祐子が立ち回り、飲食店では渡部&三浦がザコ相手に大暴れ!続くフォーゼ編では福士が吹き替え無しでトンボを切り、真野をブン回しながらジャッキー映画風のアクションを見せます。
これに負けじと、財団Xも人見早苗(JAE所属のアクター…『エターナル』では須藤元気と対戦)とその部下もキレキレの動きを披露し、スクリーンに彩りを添えていました。個人的には荒々しい蹴りを連発する渡部のファイトが好みですね。
 先述の通り、ストーリーは予備知識が無いと辛い部分もあります。しかしオーズ編の「明日への希望」、フォーゼ編の「主人公の初恋」というテーマは最後まで一貫されていますし、7人ライダーの扱いも悪くありません。
また、前回もそうでしたがスーツアクターの動きが非常に良く、水上バイクやカースタントを絡めたアクションシーンも見栄えがあります。バトルの連続でダレてしまう箇所があるものの、全体的な出来は悪くなかったと思います。
さて来週は、今回説明を省いてしまった『仮面ライダーフォーゼ』の劇場版が登場です。このあたりから坂本監督の個人的な趣味(笑)が暴走していくことになりますが……詳しくは次回にて!