『ファイヤーズ・ピーク』 | 続・功夫電影専科

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「ファイヤーズ・ピーク」
原題:FIRE/NATURE UNLEASHED: FIRE
製作:2004年

▼格闘スターのブライアン・ジェネスが、『ファイアーボール 火の玉超特急』に続いてNUイメージで撮った災害パニック映画です。先の『火の玉超特急』はパニック映画に見せかけた列車アクションでしたが、本作は山火事をモチーフにした純粋なパニック映画でして、今のところ日本に上陸したブライアン最後の出演作でもあります。
ところで、どちらのブライアン主演作もタイトルが炎繋がりなのは何故?(笑

■自然公園の警備員だったブライアンは、閉鎖された坑道で金を採掘しようとしていた強欲男を助けようとするが、落盤に巻き込まれて男は奈落の底へ落ちてしまう。
それから6ヵ月後、同公園でバイクレースをしていた若者グループが事故を起こし、ブライアンが救助に向かう事となった。若者グループは意地悪なヤンキー、金髪と黒髪のWヒロイン、怪我をした青年の計4人。彼らを連れてブライアンは公園の出口に向かおうとするが、突如として大規模な山火事が発生した。
まるで行く手を阻むかのように炎は燃え広がり、真赤な地獄が彼らを飲み込もうと襲い掛かるが、実はこの火災は謎の放火魔によって引き起こされた物だった。果たして放火魔の目的は?そして炎に包まれたブライアンたちの運命は?犠牲者を出しながらも難を逃れた一行を待ち受けていたのは、放火魔の意外な(というより予想通りな)正体だった…。

▲本作は元々TVムービーとして作られた作品ですが、燃える炎や深い穴などはCGで処理され、カットによって映像の明るさが違っていたりと、随所でアラが目立ちます。ロケ地も同じような所ばかりですし、かなりの低予算で作られたものと考えられます。
また、ストーリーは主人公たちがひたすら災害から逃げている(むしろ翻弄されている)だけなので、特に際立った部分はありませんでした。後半からはガスが充満して爆発しそうな坑道での脱出劇となりますが、やっている事は前半の山火事シークエンスとほぼ一緒。一粒で二度美味しい構成を狙ったようですが、せめてもう少しドラマに味付けして欲しかったかなぁ…(爆
 しかし、低予算でも頑張ってる箇所がいくつかあるため、本作を全否定する訳にはいきません。本物の炎を使って撮影したシーンは臨場感があったし、中盤における走行中のバイクが運転手もろとも爆発するスタントは、本作の見どころの1つと言えます。そしてブライアンの格闘シーン&スタントもきっちり用意され、何度か立ち回りを見せていました。ちなみに彼は後半で足を負傷しますが、最終決戦で思いっきり蹴りをかまし、誰もが「あんた怪我してたじゃん!」とツッコミせざるを得なくなります(苦笑
トータルとしては『火の玉超特急』とほぼ同レベルの出来で、完成度はあまり高くない本作。しかし、低予算でも見せ場を作ろうと努力していた点では、本作が勝っていたと思います。